日曜夕方より行われたアイントラハト・フランクフルトとの一戦では、2−2と痛み分けを演じ、その結果バイエルン・ミュンヘンに交わされ3位へと転落した、ボルシア・ドルトムント。試合後、ドルトムントでは苛立ちの募りが見受けられ、特に主将マルコ・ロイスはいつになく、厳しい言葉を残していった。

 ここのところ2試合では、バイヤー・レヴァークーゼンとのCL参加同士の対決で4−0、さらにFCバルセロナとも0−0といい流れにあったドルトムントだが、「2−1として、それから試合を決めきれなかった」とロイス。逆に試合終了間際、チャンドラーからのボールにゴール前5mの距離から反応した鎌田大地のシュートは、デラニーのオウンゴールという形でゴールへと吸い込まれていった。「もしも3−1としていれば決まっていたんだ。」

 そこでインタビュアーより、土壇場での失点から精神面での課題について問われると、ロイスは「あなたたちのいう精神論には、正直どうかなと思うね」と厳しい口調で語り、「本気でそうおっしゃっているのですか?この2−2という結果が、精神的な問題にあると?」とロイス。「確かにまずいプレーをみせた、しかしそここでまた精神論が問われる」と言葉を続け、「この1試合で、試合をうまく締めることができなかった。だがそれは何も、メンタリティによるものなんかじゃない」との考えを強調した。
 

 ルシアン・ファヴレ監督も同様の見方を示しており、「今年の2月ごろ」のドイツ杯ブレーメン戦での敗退や、CLトッテナム戦、さらに昇格組ニュルンベルク戦など、決定力不足により5試合連続未勝利に終わった試合を思い起こしている。

 その一方で、ここ2試合で活躍をみせ大きな賞賛を受けていたマッツ・フメルスが、痛みを抱えて後半63分に交代を余儀なくされていたことについては、「スプリントができない状態にあった。それ以上のことは言えない。」と指揮官。ただこれにより、週末のブレーメン戦に間に合うかについては様子見ということになってしまった。