2月28日放送、MBS「戦え!スポーツ内閣」では、キャンプ中の阪神タイガース藤浪晋太郎にインタビュー。過去に対戦した中で最強だった打者を尋ねた。

藤浪が振り返ったのは、2015年9月9日の読売巨人軍との一戦。首位の阪神が2位東京ヤクルトスワローズと0.5ゲーム差で迎えた大事な試合だ。同点で迎えた7回表、藤浪は阿部慎之助に2ランを許した。最終的に試合には勝ったが、阿部への一球には悔いが残るという。

藤浪は「けっこう自信を持って指にかかった球だった」「ほかのバッターにあまりそこを弾かれることはない」とコメント。「(それを)放り込まれた。ましてや甲子園のライトスタンドに。自分の中ではちょっと衝撃的」と、阿部の一発にショックを受けたと明かした。

一方、プロ野球人生において最高の1球を問われると、藤浪は2015年7月24日の横浜DeNAベイスターズ戦を挙げた。当時自己最多の152球を投げ、12奪三振で完封勝利した一戦で、代打・後藤武敏を見逃し三振で抑えた外角ストレートだ。

また、藤浪が挙げたもう1球は、2015年5月20日の巨人戦。プロ初完封勝利を挙げた試合で、1-0で迎えた9回表に代打の高橋由伸を空振り三振に抑えたボールだ。外角に外れるボール球を振らせた1球だった。

過去2年は乱調に苦しんできた藤浪は、「かなり不甲斐ない成績を残してしまった」とコメント。「やり返す年、見返す年にしたいと思っているので、応援、温かく見守っていただけたら」と、復活に向けて意気込んだ。