周囲をブドウ畑に囲まれたワインの町リューデスハイム。ライン川観光の拠点ともなることから、年間を通じて多くの観光客で賑わいを見せています。

旧市街に木組みの家が並ぶリューデスハイムの街並みは、可愛らしいと同時にどこか懐かしさを感じさせるもの。建物にブドウの蔓が這っていたりと、ヨーロッパの古き良き田舎町の姿がここにあります。

そんなのんびりとしたリューデスハイムの町が一気に華やぐのが、クリスマスの季節。クリスマスマーケットはもちろん周囲に立つ木組みの家々にも飾りつけが施され、町全体がクリスマスムードに包まれます。

11月後半からドイツ各地で開催されるクリスマスマーケット。どこも同じかと思いきや、そうではありません。それぞれの町ごとに独自のテーマや目玉となるスポットがあるほか、会場の雰囲気もだいぶ異なるのです。

そして今回紹介するリューデスハイムのクリスマスマーケットは、国際色の豊かさが特徴。6大陸20ヵ国から各国が参加し、各自の名産品が並びます。一般的なクリスマスマーケットに並ぶ商品はクリスマス雑貨や木のおもちゃが主ですが、ここではイタリアのハム、チーズやフィンランドの毛皮が並ぶなど、商品も興味深いものばかり。

お店が並ぶのは、つぐみ横丁を上ったさきにあるオーバー通りのほか、マルクト通り、そしてライン川と並行して走るライン通りの3ヵ所となります。この順番で行けば効率よく全ての通りを回れるでしょう。

町で一番有名な場所であるつぐみ横地を上っていくと、そこに広がるのはアメリカンな世界。見ての通りここにはアメリカの屋台が出ていて、アメリカ風クッキーのほか暖かい飲み物を購入できます。

オーバー通りは華やかながらも落ち着いた雰囲気に包まれています。

そして店の数も多く一番の盛り上がりを見せるのが、マルクト通り。

ここには生演奏などが行われる特設ステージのほか、キリスト誕生の場面を人形で再現した「クリッぺ」が飾られています。川には本当に水が流れるなど、細部まで手の込んだ作りに注目。

クリスマスマーケットのお店はもちろん、周囲の建物も美しく装飾されている旧市街。レストラン「シュタット・フランクフルト」は特に装飾が凝っていて、まるでここだけお祭りのよう。

クリスマスの時期にリューデスハイムを訪れる方は、ぜひ周囲の建物にも注目してみてください。

ドイツの伝統を感じながら、多国籍な文化にも触れることができるリューデスハイムのクリスマスマーケット。今年は12月23日までの開催です。

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