モバイルバッテリーの発火事故の予防は「PSEマーク」取得済み製品を! 最新のモバイルバッテリー事情

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今年11月、東北新幹線の車両内でモバイルバッテリーの発火事故があったが、現在のスマートフォン利用において、モバイルバッテリーが必要なアイテムであることは変わりない。

そんなモバイルバッテリーにもPSEマーク(電気用品安全法適合を示すマーク)の表示適用が決まり、2018年2月1日から適用されている。
しかし、このPSEマークの義務化には1年間の猶予期間があり、2019年1月31日まではPSEマークがない製品も製造・販売ができる。

そのため市場では、PSEマーク付きの製品とPSEマークの無い製品が混在して販売されている状態なのだ。

そこで今回は、Amazonで販売されているPSEマーク付きのモバイルバッテリーと、そのトレンドをチェックしてみた。


■10000mAh台のモバイルバッテリーはシンプルなものが人気
最近のモバイルバッテリーは、LED照明など防災グッズとしても利用できる機能などを搭載する製品も多い。しかし、バッテリー容量が10000mAh台の小型・軽量なモバイルバッテリーは、シンプルな仕様やデザインの製品に人気が集まっている。


cheero Power Plus 4 13400mAh(型番:CHE-095-BK)


cheeroのPower Plus 4は、出力用のUSBポートが1つ(最大2.4A)のみのシンプルなモバイルバッテリーだ。入力用にはUSB Type-Cポートを1つ搭載している。

手のひらサイズのコンパクトなボディだが、13400mAhの超大容量バッテリーを内蔵していることで人気を集めている。

スマートフォンだけを充電する普段使い用のモバイルバッテリーとしては、このシンプルさが最強なのかもしれない。


SUPER BATTERY 10000mAhモバイルバッテリー(型番:IFD-569)


約190gという軽量かつ小型ボディで10000mAhのリチウムポリマーバッテリーを搭載している。

小型+3色のカラーバリエーションのほか、出力用のUSBポートを2つ搭載し、最大2台同時充電に対応している。出力用USBポートは2.1Aに対応しているが、2ポート合計で2.4Aまでとなっているので注意が必要だ。


■20000mAh超えのモバイルバッテリーと変り種製品
シンプルな2製品を紹介したが、一方で、20000mAhを超える複数台充電可能なモバイルバッテリーも人気があるので紹介しよう。


Cute ME 24000mAh (型番:ME24000SB-BK)


こちらのバッテリーは出力用のUSBポートを2つ(2.1Aと1A:2ポート合計で3.1A)を搭載し、入力用にmicroUSBポートを1つ搭載している。

24000mAhのリチウムポリマーバッテリーを搭載。超大容量バッテリーを内蔵しているだけに、それなりの大きさがあるが、LED照明の搭載、放熱効果の高いアルミボディを採用といった+アルファの要素が特徴だ。


電気カイロ Cogshou


5200mAhの大容量バッテリーを搭載し、4時間〜8時間ほど電気カイロ(ウォーマー)として利用できる製品。一方で、モバイルバッテリーとしても併用できる。

付属のUSB Type-Cアダプターと端末専用充電ケーブルを接続すると充電できるというスグレものだ。

これからの季節にも打ってつけのモバイルバッテリー機能付き電気カイロは要チェックなポイントでもある。


今回は、PSEマーク取得をうたっている製品を紹介した。
しかしPSEマークの表示があるからとはいえ繰り返し充電して使えるリチウム電池を利用するモバイルバッテリーにおいて、発火などの事故を「完全にゼロ」にすることは現状では難しい。

PSEマークの表示を過信せずに、変形や破損、充電時の確認などに注意をして利用していくことが大事だ。


執筆:2106bpm