30日、都内のホテルで記者会見するTBSの井上弘社長。(撮影:吉川忠行)

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TBS<9401>は30日、楽天<4755>が株を大量取得、持株会社の設立などを提案していた問題で、楽天が経営統合提案を取り下げ、19.09%を保有しているTBS株の一部をみずほ信託銀行<8404>に信託する方針を受け、協議開始のため、楽天と覚え書きを締結した。

 井上弘社長は同日夕方、東京都港区の新高輪プリンスホテルで記者会見を開き、「相手を1社に固定せず、複数と組むのがTBSのIT戦略。1995年に開発局を作るなど、放送局としては、IT分野で先頭を走ってきた」と話し、楽天とは複数の提携企業の1つとして候補に加える方針を示した。

 井上社長は「三木谷社長とは(覚書の締結をした)みずほコーポレート銀行で、約50日ぶりに会った。これからは信頼関係を崩すことがないようにしましょうと話し、友好的な雰囲気で覚書を締結した」と報告した。【了】

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