Chrome OSを搭載するタブレット「Chromebook Tab 10」をAcerが発表しました。GoogleはChrome OSタブレットを教育向けツールとして推し進めていく計画です。

Chromebook tablets for versatile learning

https://www.blog.google/topics/education/chromebook-tablets-versatile-learning/

かねてからAndroidではなくChrome OSを搭載するタブレットの登場は期待されていましたが、Chromebookでも実績のあるAcerが第1弾としてChromebook Tab 10をリリースすることになりました。Chromebook Tab 10は、9.7インチ(2048×1536)のIPS液晶ディスプレイを採用。9.7インチということでiPadを意識しているのは明らかです。



SoCはRockchipの「OP1」(RK3399)、メモリは4GB、ストレージは32GB、200万画素のフロントカメラと500万画素のリアカメラを搭載。OSはもちろんChrome OSで、一部のAndroidアプリを使えます。



背面にスタイラスを収納します。スタイラスはWacom製。



Type-CのUSBポートや……



イヤホンジャックも搭載します。



GoogleはChrome OS搭載タブレットを教育向けツールとして活用する取り組みをカリフォルニア州クパチーノのデ・バルガス小学校で試験的に行っていたことを明らかにしています。これまで教育現場にはChromebookが導入されていましたが、タッチパネルとスタイラスを使うタブレットスタイルの方が、初等教育には向いているという判断があるかもしれません。



ちなみにGoogleはChrome OS搭載タブレットのことを「Chromebook tablet」と呼んでおり、「bookとtabletで意味が二重になっている」「そもそも折りたためないのでブックじゃないだろ」という指摘があります。

教育向けにも提供されるChromebook Tab 10ですが、学生でなくても購入できるとのこと。価格は329ドル(約3万5000円)で2018年4月にアメリカから発売される予定。現地時間2018年3月27日にAppleが教育向けイベントを行う前日の発表であることや、教室への先行導入実験がAppleのおひざ元のクパチーノで行われたこと、タブレットの画面サイズがiPadと同じなど、GoogleはAppleとの「教育ツール」提供競争に本気モードのようです。