「村上タイガースはありえない」
![11日、大阪市内の阪神電鉄本社で行われた西川恭爾・同社社長との会談を終えて、記者団の質問に答える村上ファンドの村上世彰代表。(撮影:常井健一)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/1/6/1027b6301c03e354bb-m.jpg)
また、村上氏は「まったく利用していない不動産を10年間も野ざらしにしてはまずい」と保有資産の有効活用を求めながらも、阪神球団の本拠地・甲子園については「甲子園を愛した人間として、つたがからまる汚い外観のほうがいい」と改修にとどめ、移転させる意思がないことを明らかにした。西川社長との間では、具体的な物件をあげての意見交換はなかったとしている。
阪神電鉄株を大量取得した理由について◆IRをしたことがないので株価が安い◆愚直できちんとした経営をしている ─ として、西武鉄道株を取得した昨年から鉄道関連株に注目していたことを明らかにした。さらに、新たな買い増しについて「ある一定の株価水準までなら、いくらでも買いたいということを経営陣に伝えてある」と意欲を示し、中長期的に保有する意思があることを強調した。
村上氏への取材は、西川社長の前に行われ、約1時間にわたり記者団の質問に積極的に答えた。同氏は、冒頭で「阪神タイガースのファンや関係者に多大なご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げたい」と謝罪。同球団の日本シリーズでの活躍に期待を寄せた。【了】
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