グティがレアル監督への“野心”をポロリ 「ジダンは続投しなければならない。でも…」

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CLで対戦するネイマールは「レアルに来ると思っている」

 スペインの名門レアル・マドリードはリーグ戦での不調、スペイン国王杯の早期敗退によって残されたタイトルは事実上UEFAチャンピオンズリーグ(CL)だけとなっている。

 苦境のなかでジネディーヌ・ジダン監督の解任論も囁かれるが、現役時代に“銀河系軍団”の一員としてプレーした元スペイン代表MFグティ氏がレアルに関する現状を忌憚ない意見を発信した。スペイン紙「マルカ」が伝えている。

 レアルは現地時間14日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、パリ・サンジェルマン(PSG)との第1戦を迎える。昨季はCL連覇、リーガ覇権奪回と数多くのタイトルを奪ってきたが、リーグ戦の不調でレアルに対する逆風は強まっている。下部組織のチームを率いるグティ氏は現役時代から気ままな性格で知られるが、決戦を前に様々なことに触れている。まずは、史上最高の移籍金2億2200万ユーロ(約290億円)でPSGに移籍した対戦相手のエース・ネイマールについてだ。

「レアル・マドリードは世界最高じゃないと。僕自身ネイマールはレアルに来ると思ってるし、(カリム・)ベンゼマはPSGに行くかもしれない。でも、ネイマールが来て(クリスティアーノ・)ロナウドが離れるなら、ノーだ」

ベンゼマへは「ファンの野次は忘れろ」と発言

 ネイマールのレアル移籍について、現エースのロナウドのプライドを傷つけるようなら意味はないとしている。それと同時に、今季不調で“PSG行き”を示唆したベンゼマに対して「ファンの野次は忘れろ、と言いたい」とアドバイス。PSG戦の展望については「(2戦合計)180分間で見て、PSGは偉大なチームだよ、でも、たぶん“11人対11人”では終わらないだろうね」と退場者が確実に出ると独特の予想をしている。

 グティの舌は滑らかなままだ。ジダン監督の去就について問われると「ジダンは続投しなければならない。とはいえいつの日か、レアル・マドリードの監督をやりたいな、と思わずにいられる? そんなことあり得ないよ」とトップチームの指揮官への野心も隠さなかった。

 OBが“言いたい放題”するのもレアルらしさと言えるが、名前の挙がったジダン監督、ベンゼマ、ロナウドらは奮起してCL3連覇への道のりを切り開けるか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images