Surface Studioのトニー・スターク感 : 情熱のミーム 清水亮
まあSurfaceって売れてるらしいよねー

そしてSurfaceHubは高すぎるので、とりあえずそのミニ版というか、大きめサイズのSurfaceでおなじみ、Microsoft Surface Studioを買ってみた。

まず圧倒されるのはそのサイズ。

でかすぎね。

たいがいのものはハンドキャリーで持ち帰るオレもさすがにこれは無理だと諦めて配送に。

早速机に設置すると、で、でかい。

でかすぎる。

28インチの画面はド迫力。

その割にはキーボードもマウスもワイヤレスですでにペアリングが完了しており、なんの問題もなく起動できる。

電源ケーブルさえつなげば起動できる手軽さもいい。もちろんLANコネクタもあるけど。

このサイズはけっこう、クセになる。

最近13インチのノートPCばかり使っていたせいか、でかい画面で仕事をするのが久しぶりだったが、やはりいろんなウィンドウを同時に見れるというごくごく普通の使い方がとても便利。

お客さんが来たときなど、でかい画面が邪魔だなーと思うと



こんな感じでパタンと倒せるのもいい。

ただ、倒した状態だと顔認識が走らないので、認識させるためにいちいち立てなきゃなんないのは難点。

さて、Surfaceといえばペン。もちろんSurface Studioにもペンはついてくる。

ついてくるのだが・・・これが絶望的に使わない。

ペン付きコンピュータ作ってた僕が使わないんだからいったい誰が使うんだろうかという感じだ。

やはりこのサイズだとホワイトボードを使っちゃうんだよなあ。

うちの会社はホワイトボードがあちこちの壁にあって、簡単な打ち合わせならどこでもできるようになってる。やはり手書きは偉大なのだなあと思いつつ、どうもSurface Studioにペンで何か書こうという気がしない。

正確には、最初の頃は書いていた。せっかくペンだし、Surfaceだし。

しかし絶望的に使いにくいのだ。これを使いこなせる人はむしろすごい。

絵を描くとかならたぶんこれでいいのだろう。要は一体型液タブだから。

でも寝かせた状態でペンを使おうとするとなんか本体が潰れちゃうんじゃないかという先入観で(実際にはかなりしっかりしてるからその心配はないのだが)、どうしてもソフトタッチになってしまう。

あと、この手の液晶画面モノによくある「手をついて描こうとすると動作がおかしくなる」アプリもいくつかある。

また、画面が広すぎるのでPhotoshopみたいなアプリを使う時もキーボードが欠かせない(メニューが物理的に遠いから)。まあこれは他の環境でもそうなんだろうけど。

ただ、ひとつだけ満足しているのはCortanaである。

Cortanaは言わずと知れたMicrosoftのアシスタントだ。iPhoneでいうSiriである。

最近、Alexaが優秀すぎてSiriへの愛情が極端に冷めきってる。Siriがバカすぎてイライラする。

Google Home も信じられないくらいバカなのでたとえば、「OK Google、次の予定は?」と聞いても、「予定はありません」と返される。会社のグループウェアはG-Suiteなのに、僕の個人アカウントとうまく紐付いていないので、Googleは僕の会社の予定を把握できない。

けど、API経由のAlexaやCortanaは普通に全部の予定にアクセスできる。雑だよなGoogle、毎度ながら。

「OK Google、踊り子号について教えて」と言っても、「すみません。お役に立てません」と返される。

でもSiriに至っては



なぜかこっちを煽ってくる。やんのかコラ。

池上彰かよ。

その点、Alexa先生は「Alexa、踊り子号について教えて」と聞くと、「こんな記述が見つかりました。東日本旅客鉄道株式会社が運行する特別急行で・・・」とちゃんと答えてくれる。これだよ。このホスピタリティ。

ちゃんとユーザーファーストで、ユーザーがスマートスピーカーとどんな話をしたいか想定して、なんなら実験を繰り返して、ちゃんと作り込む。この姿勢が足りないんだよ他のAIアシスタントは。

さて、その意味でCortanaはSiri並に頼りないが、唯一の救いは、スケジュールをちゃんと読み上げてくれたり、画面に表示してくれたりすることだ。

僕は自分の部屋で打ち合わせすることが意外と多いのだが、そんな時に「Cortana、佐々木希を検索」と呼びかけると画面に佐々木希の検索結果が出て来る。これも意外とスピーディで気持ちよくもある。

関係ないが佐々木希の結婚に非常に祝福の気持ちでいたわけだけど、2018年から佐々木希のカレンダーが発売されなくなったことは素直に悲しい。結婚してもファンはいるんだからカレンダー出してほしかったな。

Cortanaにむかって延々と「Coerana、佐々木希の2018年のカレンダーを探して」と問いかけ続ける41歳後厄(厄払い済)。悲しい。悲しすぎる。

しかしこの大画面とCortanaの組合せは、なんだかアイアンマンのトニー・スタークっぽくていい。

そういやトニーも自分の工房でできの悪いAIやできのいいAIであるジャービスと会話しながら仕事してたな。

スマートスピーカー、このままだと一時のブームで終わってしまいそうなのだ(主にAlexaの二台目がぜんぜん買えないこととGoogleHomeの出来の悪さが原因で)が、こういう時代が来たことは素直に歓迎したい。そして意外とスマートスピーカーやアシスタントと会話するのは楽しい。

個人的にはSurface Studioではペンの使いみちがなかったのはけっこう残念だったが、まあこれはなんかいいアプリが出れば解決できそうなことだからなんかいいアプリでないかな。作れということだろうか。