多くの中国人消費者は、自国の製品より外国の製品のほうが「質が良く、信頼できる」と考えがちだ。こうした考えは「海外崇拝」などと批判されることもあるようだが、それだけ中国製品が中国で信頼されていないことを示していると言えよう。(イメージ写真提供:123RF)

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 多くの中国人消費者は、自国の製品より外国の製品のほうが「質が良く、信頼できる」と考えがちだ。こうした考えは「海外崇拝」などと批判されることもあるようだが、それだけ中国製品が中国で信頼されていないことを示していると言えよう。

 こうした理由から、多くの中国人が日本を訪れ、安心して使用できる日本の製品を購入しているわけだが、中国国内では「海外に莫大な消費を行う中国人はどのように思われているのか」が気になる人もいるようだ。中国メディアの今日頭条は2日、「多くの中国人が日本で買い物をしているが、日本人は中国人を歓迎してくれているのだろうか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 まず記事は、日本や東南アジア、欧州各国では観光地の多くで中国人を見かけるが、こうした中国人客たちは買い物が主な渡航目的であるため、買い物袋を両手いっぱいに提げている中国人が多いとした。確かに日本でもかつての爆買いはすでになりを潜めたと言われるが、今でも銀座や新宿といった東京の繁華街では今も多くの中国人が買い物を楽しんでいる様子を見ることができる。

 中国人が日本で行う莫大な消費は日本経済にプラスの影響を与えているのは間違いない。では、中国人客の爆買いによって日本人の中国人に対する感情は好転したのだろうか。

 記事は、日本の言論NPOと中国国際出版集団が毎年行っている日中の両国民を対象とした共同世論調査の結果に基づき、日本人の93%もの人が中国に対して良くない印象を持っていると紹介。「中国人はこれだけ日本で買い物をすることを好み、日本に大きな経済効果をもたらしている」としながらも、日本人の対中感情は爆買いでは好転させるに至っていないことを指摘し、複雑な感情を示しつつ「解せない」と論じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)