ドジャースのコディ・ベリンジャー【写真:Getty Images】

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地区シリーズ第3戦、ドジャースのベリンジャーがファウルボールを好捕

 米大リーグでダグアウト前のファウルボールをキャッチした一塁手が、勢い余ってダグアウト内に転落。それでもボールを離さずアウトを取り、チームの勝利に貢献したファインプレーを球団公式ツイッターが動画付きで紹介し、ファンから感嘆の声が上がっている。

 これぞメジャーという気迫のプレーを披露したのは、ドジャースの新星コディ・ベリンジャー内野手だ。

 9日(日本時間10日)の地区シリーズ・敵地ダイヤモンドバックス戦。2-1で迎えた5回2死だった。ダルビッシュ有投手が投じた変化球を打者のジェフ・マシスがバットに当てるも、打球は大きく上がって一塁側のドジャースのダッグアウト前へ。フェンスの位置を確認したベリンジャーは左手を手すりにかけながら打球の行方を追うと、身を乗り出して右手でボールを捕球した。キャッチの瞬間は軸足をグラウンドに残してバランスを保っていたが、手を目一杯伸ばしたことで前がかりとなり、そのまま「倒立」するような体勢でダグアウトに落下した。

 危うく階段部分に背中を打ち付けそうな状況だったが、打球の落下地点付近にいたコーチ陣の“サポート”もあって大事には至らず。実況が「なんてプレーだ!!」「彼はやってみせた!!」と思わず叫ぶ“決死”の好プレーが飛び出し、ドジャースは公式ツイッターで「このチームはそれ(アウト)を取るためなら何でもする」と速報した。

「深い感銘を与える」キャッチにMLB公式サイトも称賛「素敵な夜を!」

 ドジャースのツイートの返信欄には、「グレートプレー!」「将来のゴールドグローブだ」「気をつけるんだぞ!」「アメージング!」と驚きの声が続出。MLB公式サイトも「深い感銘を与えるキャッチを見せ、そして転げ落ちていった。素敵な夜を!」とユーモアを交えた表現でベリンジャーのプレーを称えた。

 今季メジャーデビューを果たした22歳の新星は、シーズン39本塁打(97打点)を放ち、ナショナルリーグの新人記録を更新。1年目では球団史上初となるサイクル安打もマークするなど強打で目覚ましい活躍を見せてきたが、この日は守備でも輝きを放った。

 試合はドジャースが3-1でダイヤモンドバックスを下し、3連勝でリーグ優勝決定シリーズ進出を決定。ベリンジャーの好守がチームを勇気づけたのは間違いない。