松山英樹【写真:Getty Images】

写真拡大

セーフウェイOPで2017-18シーズン開幕、注目はやはり松山のメジャー初優勝の行方

 米男子ゴルフのPGAツアー開幕戦、セーフウェイ・オープン(シルバラードCC)が5日からスタートし、2017-18シーズンの幕が切って落とされる。初日に先立ち、PGAツアーは公式サイトで「18の大胆予測」と銘打ち、シーズン展望を実施。同企画内において、日本のエース松山英樹(レクサス)のメジャー初制覇が“予言”されている。

 プレジデンツカップ終了からわずか4日、初戦となるセーフウェイ・オープンには世界ランク3位の松山ら上位10名が不在だが、早くも新シーズンが開幕する。

 新シーズンの注目のひとつは、やはり松山のメジャー初優勝の行方だ。昨季は世界選手権シリーズ・ブリヂストン招待で驚異の猛チャージを見せて優勝を果たすなど3勝を挙げたが、四大メジャーでは“涙のV逸”に終わった全米プロゴルフ選手権を含め、日本人男子初の栄冠にわずかに手が届かなかった。

 レギュラーシーズンをポイントランク、賞金ランクともに1位で終え、「年間王者」への期待も高まるもプレーオフに入って失速。予選落ち、23位タイ、47位タイ、26位と上位争いを演じることができず、最終的にポイントランクは8位まで転落してしまった。続いて行われたプレジデンツカップでも調子が上がらずにいたが、最終日のシングルス戦で年間王者に輝いたジャスティン・トーマス(米国)を3&1で撃破し、新シーズンにつながる形で大会を終えている。

「巨大なプレッシャーに直面しているが、ヒデキは自分なりにそれを乗り越える」

 PGAツアーは公式サイトに「18の大胆予測」と2017-18シーズンの展望を掲載。フィル・ミケルソン(米国)のツアー勝利や、タイガー・ウッズの復帰、世界ランク1位を計3人が味わうといったものまで多岐にわたる中、「ヒデキ・マツヤマはメジャーに勝つ」と記している。

「日本で最も偉大な壮大なスターは昨季目前まで悲願に迫った。一時は首位に立ち、ジャスティン・トーマスと激闘を繰り広げた全米プロゴルフ選手権を含めて、4つのメジャー大会全てでトップ14入りを果たした。その後はコンディション調整に苦労したが、ドライブに関しては燃料が補給されたように力強かった。これまで届き得なかった日本人初のメジャー大会制覇という壁を打ち壊すという巨大なプレッシャーに直面しているが、ヒデキは自分なりにそれを乗り越え、歴史を作ることになる」

 記事では、ベン・エベリル記者の寸評を据える形で、松山のメジャー初勝利を“予言”している。

 大きな飛躍を遂げた2016-17シーズンを超える成長曲線を描けるか。「世界のマツヤマ」となった25歳のプレーから目が離せない。