ロッテルダムのロイ・コルツミット【写真:Getty Images】

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オランダリーグ、5秒間に4本の至近距離シュートを防ぐ神懸かり守護神が出現

 海外サッカーで5秒間で4本のシュートをセーブした驚異の守護神が出現。すべてペナルティエリア内の至近距離から放たれたシュートをことごとく防ぐ神懸かりセーブの連発し、米FOXスポーツが動画付きで紹介するなど、海外メディアがこぞって特集し、世界で反響を呼んでいる。

 こんなに近くから、打っても打っても入らない。相手にとっては何とももどかしい、神懸かりセーブを連発したのは、オランダ1部リーグのエールディビジ、ロッテルダムの守護神、ロイ・コルツミットだ。

 23日(日本時間24日)のデン・ハーグ戦、1-0とリードして迎えた後半10分だった。左サイドを切り崩したデン・ハーグに好機を作られ、ピンチを迎えた。そして、中央に送ったクロスがニアの混戦からこぼれ、ボールはゴール中央でフリーの相手選手のもとへ。4〜5メートルの至近距離、絶体絶命の窮地で立ちはだかったのが、オランダ人GKだった。

 左足から振り抜かれた正面への強烈なシュートに俊敏に反応してブロック。さらにこぼれたボールは再び、同じ選手の足元に転がり、右足で放たれたシュートも弾いたが、コルツミットのスーパーセーブはまだ終わらない。

海外メディアも続々紹介「5秒間で4つのセーブ」「圧巻のセーブの連鎖」

 今度は同じ位置から打たれたシュートが味方DFに当たってコースが変わり、浮いたボールもパンチング。そして、弾いて舞ったボールにヘディングで詰められたが、驚異的な反応で弾いてみせた。

 そして、最後はこぼれ球を味方DFがクリアし、ついにゴールネットを揺らせることはなかった。すべて決められてもおかしくない決定的シュート。しかも、4本のシュートが放たれたのは、わずか5秒間だ。単純計算で1秒25にあたり1本の五月雨式シュートをすべてしっかり反応して防いだから恐れ入る。

 米FOXスポーツは「ハーグの目指すゴールネットがしっかりと開いていることだけは言っておく」と記し、公式ツイッターに動画付きで4連発セーブを紹介。さらに、英紙「デイリー・メール」は「ロイ・コルツミットが5秒間で4つのセーブをやってのけた」、英紙「フォー・フォー・トゥー」は「ロイ・コルツミットの目を見張る圧巻のセーブの連鎖」と見出しを打って特集している。

 日本でも、かつて元日本代表GK川口能活(現Jリーグ3部・SC相模原)など、神懸かりと称されるGKはいたが、まさに守護神ともいうべき働きで、チームも1-0で逃げ切った。勝利を呼んだ神懸かりセーブ4連発は、チームにとっても価値あるものとなった。