松山、急失速のなぜ? 米メディアが分析した「何かが切れてしまった」瞬間とは
米ツアー3勝も終盤失速…浮き沈み見せたシーズンを総括「マツヤマに何が起こった?」
男子ゴルフの松山英樹(レクサス)が米ツアー本格参戦4年目のシーズンが終了した。ツアー3勝を挙げ、世界ランク3位、838万570ドルを獲得した賞金ランク4位と躍進した一方、レギュラーシーズン1位で終えたポイントランキングはプレーオフの失速で8位に転落。浮き沈みも見せたシーズンを米ゴルフ専門局「ゴルフチャンネル」は「マツヤマのスランプは人生が山あり谷ありであることを示している」と総括している。
松山の収穫と課題の残ったシーズンが終わった。プレーオフ最終戦のツアー選手権は26位で終了。記事は「ヒデキ・マツヤマのスランプは人生が山あり谷ありであることを示している。そして、ツアーは新たなスケジュールを練り続ける」と見出しを打って、1年間を振り返っている。
やはり、印象に残ってしまったのは直近の不振だった。「プレーオフでよもやの転落劇。ヒデキ・マツヤマにいったい何が起こったのか?」と言及している。
「それは推測だが、メディアが最大の注目を寄せた8月の出来事だろう。マツヤマが1月に結婚、7月に子供を授かったことを発表したことではない。何よりもマツヤマに影響を与えたのは、クウェイルホローだ」
このように記述。振り返ったのは、歴史的快挙に手をかけた全米プロゴルフ選手権だった。
元世界1位の名手は復活を断言「ヒデキには全くもって心配していない」
最終日、前半を終えて首位に立っていたが、ジャスティントーマス(米国)にまくられ、最終的に5位で終了。惜しくもメジャー優勝を逃した場面について、こう分析している。
「夢の日本人初のメジャー制覇が現実になりかけていた中、目前で逃したことでマツヤマは涙をこらえ切れなかった。身体の疲労を精神力で補っていた彼は、そこで何かが切れてしまった」
しかし、記事によると、元世界ランク1位でメジャー3勝を挙げた名選手、ニック・プライス氏が心配することは一切ないと断言し、再び最前線に戻ってくると太鼓判を押しているという。
「私は彼がこの3〜4週間、ベストなプレーでなかったことはわかっている。思うに、彼はかなり疲れていた。それでも彼が力強く最後を締めくくったのは本当にハッピーなことだ。ヒデキに関しては全くもって心配していない。彼が今後のチャンスで再び上がってくるだろう」
このように復活に期待を込めている。シーズンこそ終わったが、松山は今週末のプレジデンツ・カップに出場する。さらなる躍進へ。世界のマツヤマが足を止めている暇はない。