羽生結弦、宇野昌磨【写真:Getty Images】

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ロンバルディア杯で躍進の宇野に伊メディア脚光「五輪&世界王者と激しい争い」

 フィギュアスケートの国際大会、ロンバルディア杯(イタリア・ベルガモ)が開幕。いよいよ本格的なシーズン到来を迎えたが、日本にとって大注目は男子シングルの羽生結弦(ANA)だ。平昌五輪で男子史上66年ぶりの連覇という大偉業に挑む22歳について、イタリアメディアは「ユヅル・ハニュウはすでに伝説」と称賛している。

 16日まで行われたロンバルディア杯。女子は樋口新葉(日本橋女学館高)が自己ベストの合計217.63点で2位。男子は昨季、世界選手権銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)が世界歴代2位の合計319.84点をマークし、大会2連覇を果たした。

 イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」ではショートプログラム(SP)で自己ベストを記録した際、宇野のパフォーマンスについて、こう言及していた。

「スーパーなウノ。4回転フリップを跳んだ初のアスリートだ。五輪王者、そして、世界チャンピオンと激しい争いをしている」。こうつづられ、飛び出したのは、日本のエースだ。「ユヅル・ハニュウはすでに伝説の選手なのだ」

昨季の世界選手権では僅差で1位羽生、2位宇野…2人が平昌五輪の華に

 記事ではベルガモのリンク「アイスラボ」において、華麗な舞いで沸騰させた宇野を評価しながら、22日にカナダで開幕するオータムクラシックで今季初戦を迎える五輪王者を、22歳の若さで「レジェンド」と認定。いかに世界的に高い評価を受けているかが伺い知れる。

 羽生は14年ソチ五輪で金メダルを獲得。17年の世界選手権(ヘルシンキ)も金メダルに輝き、グランプリ(GP)ファイナルは4連覇。宇野とともに日本を牽引していくことが期待される。

 一方、記事では宇野についても昨季の世界選手権で羽生と僅差の2位に入り、今大会のフリーで4回転を5本跳ぶことを紹介。「芸術面で成熟を見せている」とアーティスティックな成長ぶりも高く評価している。

 伝説の男、羽生は半世紀をゆうに超える快挙を果たせるか。そして、宇野はどこまで迫れるか。平昌五輪の華としてハイレベルな金メダル争いは、早くも大きな注目を集めている。