伊紙が「背番号10のトップ下」柴崎に注目 48億円の“お値打ち軍団”ヘタフェを特集

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リーガ第3節を終えて10位 市場価値はレアルの約20分の1と紹介

 今季リーガ・エスパニョーラ1部に昇格したヘタフェは、リーグ戦3試合を終えて1勝1分1敗の10位につけている。

 チーム全員の市場価値が3670万ユーロ(約48億円)で、王者レアル・マドリードの約20分の1と算出されている“お値打ち軍団”にイタリアメディアも注目。今季新加入の柴崎は「日本人のトレクァルティスタ」と、その司令塔ぶりが紹介されている。

「アランバリ、ウルグアイU-20からリーガの洗礼へ」と特集したのは、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」。ウルグアイのボストン・リバーから期限付き移籍中のMFマウロ・アランバリは、リーガの舞台で躍動。3試合1ゴールと結果も出しており、昨季2部を戦ったチームの主軸を担う一人となっている。

 記事によると、ヘタフェは人件費に制限を持ち、現在のメンバーの合計評価額はわずか3670万ユーロだという。昨季リーガとUEFAチャンピオンズリーグの二冠を獲得したレアル・マドリードの評価額7億5000万ユーロ(約976億円)と比較して、約20分の1に過ぎない。第2節では強豪セビージャに0-1と惜敗したが、無名の“お値打ち軍団”は1部残留という目標に向かって順調な船出を果たしている。

 そんなヘタフェを、同紙は興味深い集団として紹介しており、アランバリとともに筆頭として挙げられたのが柴崎だった。

興味を惹く筆頭が“日本人トレクァルティスタ”

「興味を惹く理由は様々だ。鹿島アントラーズとテネリフェでプレーしていた25歳の背番号10、日本人のトレクァルティスタ、ガク・シバサキがその筆頭だ。彼はヘタフェの外国籍選手14人の一人だ」

 記事ではヘタフェに所属する外国籍選手の筆頭として柴崎の名前が挙げられている。「トレクァルティスタ」とはイタリア語でトップ下を意味し、かつては中田英寿氏や中村俊輔(ジュビロ磐田)もセリエAでプレーした際に、その称号が与えられていた。

 今年1月にテネリフェに移籍した当初は、不安障害に襲われ心身両面でコンディションを崩した柴崎だが、戦列復帰すると瞬く間にチームの主力として活躍。1部昇格こそ果たせなかったものの、今夏ヘタフェへの移籍を勝ち取った。念願だったリーガ1部のピッチで躍動する柴崎の姿は、スペイン国外からも注目を集めているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images