同じ東アジアにあり、漢字文化圏にある日本と中国、韓国であっても、食文化はそれぞれかなり異なる。そして、食と一緒に酒の文化も違うのだ。中国メディア・今日頭条は23日、参加国を代表する無色透明なお酒について比較して紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)vvoennyy/123RF)

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 同じ東アジアにあり、漢字文化圏にある日本と中国、韓国であっても、食文化はそれぞれかなり異なる。そして、食と一緒に酒の文化も違うのだ。中国メディア・今日頭条は23日、参加国を代表する無色透明なお酒について比較して紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介したのは、中国の白酒、日本の清酒、韓国のソジュ(焼酒)だ。まず中国の白酒については「千年の伝統技術に基づく、五穀を発酵させ蒸留して作られた酒。香りがふくよかか、口あたりがいいか、のど越しがなめらかか、頭が痛くなりにくいかという4つの指標で良し悪しが評価される」と説明。また、白酒は香りや味わいによって14ものタイプに分けられるほか、発酵容器にもこだわりが見られるとした。

 続いては日本の清酒だ。中国から水稲栽培技術が入ってきた日本では、やはり中国大陸から渡来してきた秦氏によって造酒技術が伝えられたと紹介。醸造法としては中国の黄酒を参考にしているが、その色は透明で香しく、柔らかな口当たりと酸味、甘み、苦味、渋み、辛みといった要素が調和されているとした。また、水質の硬軟や米選び、発酵や殺菌などなど、醸造法に対するこだわりは、中華民国以前における中国大陸の酒文化に匹敵するほどであると説明している。

 そして最後は韓国のソジュである。「韓国では1965年、食糧不足により米による醸造を禁止した。これによりソジュは穀物から作った度数の高いアルコールを水で薄めて香料を加えた飲み物になっており、現在までのこの方式が続いている。そのために、ソジュは基本的にアルコールと水の混ぜ物だという人もいる。果物の香りと甘みがあるが、翌日は頭が痛くなる。ビールが高級品の韓国では、手ごろですぐ酔えるソジュが人気を集めているのだ」と解説した。

 各国のお酒には個性があるが、それぞれの国の料理と抜群の相性を見せる。当然と言えば当然なのだが、お酒の文化も現地の食文化の一部として、食べ物と一緒に進化、発展してきたことの表れと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)vvoennyy/123RF)