鍼灸(しんきゅう)師の若林理砂さんが教える「ぼんやり不調の整え方」はコレ!

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鍼灸(しんきゅう)師の若林理砂さんが「ぼんやり不調の整え方」を語る、「ぼんやり不調を整える 若林理砂の二十四節気の養生暮らし」。処暑(しょしょ)〜白露(はくろ)〜秋分(しゅうぶん)=8月23日頃〜9月23日頃に始めたい“秋バテを防ぐ備え”を教えてもらいます。

【写真を見る】日中は蒸し暑いのに、朝晩は冷え込み始める季節の変わり目

■ ●お悩み/夏の疲れがなかなかとれなくて……

【天候の変動に体調が左右されやすい季節】

残暑が厳しいこの季節。日中は蒸し暑いのに、朝晩は冷え込むなど、一日の中で気温の変化が大きいため、疲れがたまりやすい時期でもあります。また、台風の発生に伴い、気圧の変動が原因で自律神経のバランスが乱れ、頭痛や腰痛、関節痛、気持ちの落ち込みなど、心身ともに不調が現われることも。このように、外界からの刺激によって体調が左右されるということは、体が弱っている証拠。養生の基本ではありますが、生活習慣を一定に保つことが一番の予防策、改善法になります。

まず行なってほしいのが、早めに布団に入る習慣をつけて、充分に睡眠を取ること。やり残した家事や仕事を夜に行ない、つい寝る時間が遅くなってしまうという人もいますが、できるだけ就寝時間は守り、できなかったことは次の日の朝に行なうようにするといいですね。

ストレッチやウォーキング程度の軽い運動も適度に行なうと◎。運動する時間が取れない場合は、バスタブにつかりながら行なうトレーニング(下記参照)がおすすめです。夏の疲れも出やすい時期なので、体力をつけて、秋バテを防ぎましょう。

■ ●今季の養生食材

【糖分や脂質を控えて、体の中を乾かす】

湿気が多い時期なので、体に水分をため込みやすい、甘いものや揚げ物などは避けて。湿を取り除く作用のある、豆類を多めにとって、体を内側から乾かしましょう。

■ ●今季の養生ワザ

【バスタブ筋トレでインナーマッスルを強化】

バスタブにつかり、両手を縁に置きます。両ひざを曲げてお尻を浮かせ、ひざを胸に近づける→戻すを繰り返す運動。おなかの内側に力を入れながら行なうのがポイントです。

■ ●「二十四節気(にじゅうしせっき)」でいうと今は…

【処暑(しょしょ)〜白露(はくろ)〜秋分(しゅうぶん)=8月23日頃〜9月23日頃】

夏の名残の中、朝晩の冷たい空気に、秋の気配を感じ始める時期です。充分な睡眠とゆったり入浴で夏の疲れを残さず、元気に秋を迎えましょう。