小平智(左)との死闘を制した藤本佳則(提供:大会事務局)

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「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」の決勝戦。同期の27歳、小平智を振り切ったのは藤本佳則。ツアー外競技ながら、2013年以来の優勝を果たし、国内では破格の賞金1億円を手に入れた。
これが藤本佳則のブレない14本!
藤本の3アップで迎えた15番、16番を小平が奪い返し、流れを完全に掴もうとして迎えた17番。藤本も「このホールが鍵だった」と振り返る。ここで藤本はティショットを左の林に打ち込み、セカンドショットは出すだけ。3打目もグリーンに乗らない状況となったが、カラーからのパーパットをねじ込み、ドローへと持ち込んだ。「あのパットが入ってなかったら、多分18番も取られていたと思います」(藤本)。
今週、パターはオデッセイ『ホワイトホット2ボールブレード』を投入していた。このパターは藤本佳則が長年使い込んできた手に馴染んだもので、きわどいマッチプレーの勝負の流れを使い慣れた道具で手にしたと見ることも出来る。契約する本間ゴルフのツアー担当・赤羽亮二氏によると藤本は「馴染んだ道具は替えないタイプ」だという。
「藤本プロは長さや重さなどの微調整はありますが、使い込んだ道具をめったに替えることのないタイプです。ここ数年は谷原プロなどと練習ラウンドを共にしてきましたし、谷原プロがいろいろ試すタイプですが、そこから影響を受けて自分も試すといったこともなく、まったく使用ギアにブレのないプロですね」
さらに、「今季はスイング改造をしていることもあり、ドライバーが44.5インチに短くなり、それにつれて3Wを調整することが多かったです。今はドライバーに合わせて42インチの短めにしています。使い慣れたギアを軸に、トレーニングやスイング改造で自身のスケールアップを目指すストイックなタイプです」(赤羽氏)
今季はこの試合まで優勝こそなかったものの、2位が2回と高いレベルで安定していた藤本。今回の試合で1億円をゲットし、飛躍の秋を迎えそうだ。東北福祉大の兄貴分の谷原秀人、弟分の松山英樹を追って羽ばたくか。
【藤本佳則の優勝セッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:本間ゴルフ TW727 455S
(9.5度、44.5インチ、ヴィザードEX Z-75・X)
3W:本間ゴルフ TW737(15度)
UT1:ブリヂストン ツアーステージX-UT(17度)
3I:本間ゴルフ TW-Uフォージドプロト
4〜10I:本間ゴルフ TW727 Vn
AW:本間ゴルフ TW-Wウェッジ(52度)
SW:フォーティーン RMプロト(60度)
PT:オデッセイ ホワイトホット2ボールブレード
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