バルセロナ移籍を実現させるために、強硬手段に打って出ているデンベレ。ドルトムントの自宅をすでに引き払ったとの報道も。(C)Getty Images

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 バルセロナへの移籍を希望しているドルトムントのMFウスマンヌ・デンベレの“暴走”が止まらない。
 
 ネイマールをパリSGに引き抜かれたバルサから、ドルトムントのもとにデンベレ獲得のオファーが届いたのが8月上旬。提示額は1億ユーロ(約128億円)という破格の条件だったが、「選手の価値に見合わない」(ミヒャエル・ツォルクSD)との理由でこの申し出を断った。
 
 2014〜16年に在籍したレンヌ時代からバルサ行きを夢見ていたデンベレは、ここで強硬手段に打って出る。8月10日のトレーニングを無断欠席したのだ。ドルトムントから活動停止処分を受けた後も公の場に姿を現わさず、その動向に注目が集まっていた。

 そして、 『ビルト』紙によれば、デンベレはすでにドルトムントにある自宅を引き払ったようだ。8月14日夜に3人の友人がデンベレ宅を訪れ、大量の荷物を車に詰め込んでその場を後にしたという。
 
 8月16日時点で、デンベレの所在は明らかになっていない。ドルトムントを離れた可能性は高いものの、バルセロナにそのまま向かった、あるいはパリに滞在しているという報道もある。
 
 何とかしてバルサ移籍を実現しようとしているデンベレだが、ドルトムント側にこの20歳の逸材を容易に手放す意思はない。要求している1億5000万ユーロ(約192億円)のオファーがない限りは、退団を容認しない構えだ。
 
 現状ではバルセロナから二度目のオファーはなく、デンベレはいわば宙に浮いている状態。今後どのような動きを見せるのか、要注目だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部