宮里藍【写真:Getty Images】

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「夢の1つだった」全米女子オープン、最後の挑戦は通算4オーバーで41位タイ

 海外女子ゴルフのメジャー大会、全米女子オープン(米ニュージャージー州)は、23歳のパク・ソンヒョン(韓国)が通算11アンダーでツアー初優勝を飾った。今季限りでの現役引退を表明している宮里藍(サントリー)は、“最後の全米”を通算4オーバーの41位タイでフィニッシュ。全米ゴルフ協会(USGA)は公式サイトで、元世界ランキング1位の功労者に「日本の誇り、アイ・ミヤザトに心を込めてサヨナラを」と敬意を表して報じている。

 2オーバーの36位で最終日をスタートした宮里は、2番パー4でバーディーを奪うも、6番パー4、7番パー3で連続ボギー。後半も1バーディー、2ボギーのトータル「74」とスコアを2つ落とし、通算4オーバーで4日間の戦いを終えた。

 USGAは「日本の誇り、アイ・ミヤザトに心を込めてサヨナラを」と見出しを立て、“最後の全米”となった宮里を特集。記事で宮里は、全米オープンが「子供の頃からの夢の1つだった」と話し、「いつもジュリ(・インクスター)、カリー(・ウェブ)、アニカ(・ソレンスタム)を見ていたし、彼女たちと戦い、競り勝つことを夢見ていた。そのモチベーションこそが、私がここに来る大きな要因になった」と特別な大会であったことを伝えている。

 さらに、記事では「ミヤザトはジュニアや若いプロとともに仕事をすること、特に女子プロの世界で日本とアメリカの“パイプライン”となることに興味を抱いている」と今後の展望を記すとともに、宮里のコメントを紹介している。

「私はとても幸せで、人生の次なるステップに足を踏み入れることに興奮しています。これからどうなっていくのか自分でも分からない。でも、将来に興奮しています」

 残す全英オープンと9月のエビアン選手権の戦い、そして“次なるステップ”に歩みを進める宮里から目が離せない。