ドラマの早期打ち切りに小栗旬「現場の士気に関わる」、坂上忍「作った者の責任」

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7月7日のトークバラエティ『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)の人気企画“本音でハシゴ酒”で小栗旬をゲストに迎えた。小栗がテレビドラマの在り方について「本当にやばい」と訴えたことから、ダウンタウンや坂上忍もテレビ業界の危機感について熱く語り始める。

浜田雅功が「途中で早く終わってしまうドラマも多い」と指摘したのを受けて、坂上は「1クール・3か月スパンのものを打ち切りだけは止めてほしい。それが作った者の責任! スポンサーの意向は分かるが、長い付き合いなのだから“GO!”を出したからには“死なばもろとも”ではないが最後まで成就させてあげて!」といつになく熱い。小栗も「現場の士気に関わる。現場はなんでこんなにないがしろにされなければならないんだと思う」と共感する。

その小栗がダウンタウンや坂上に比べて芸能界での経験が少ないからと「自分がこうして発言するのが正しいか分からないが」と不安を覗かせるので、松本人志は「そういう人達がいないと本当に(テレビは)終わってしまう」と励ました。それを力に小栗は「昔見ていたテレビは面白いものを作ろうという人達が集まったから面白かったのか? (今は)クリエイティブな思いが一体どこにいっているのか心配」だという。

子役時代から業界を知る坂上はホームドラマで視聴率20%が当たり前だった頃を振り返り「今はダウンしているが、ダウンの時にこうして“何とかしよう”と意思表示するのは一番割を食ってるかもしれない」との趣旨を話すと、小栗が「なかなか(思いが)伝わらないですよね」とうなずく。松本も「凄い疲れるよ!」とその大変さを実感していた。

「そういう(自分たちのような)やつがいるから時代の流れで上がる時がある。そう信じないとやってられない」とヒートアップする坂上。「皆が従って何も言わなくなったら変わらないし、それが当たり前になっちゃう。だから発言権がある人や言わないと気が済まない人には言って欲しい!」と訴える。それを受けて松本が今後の苦労を思うように「でも、これ本当に疲れるよね」と口にしたところ、浜田が凄い形相で「頑張ってください!」と活を入れるのだった。

折しもこの日、坂上忍がメインMCを務めるお昼のバラエティ『バイキング』で自民党の石破茂元防衛相を緊急ゲストに迎えて都議選での自民惨敗についてコメンテーターと議論した。

「THIS」が敗因という話題では「Tは秘書への暴言が問題となった豊田真由子衆院議員」「Hは加計学園問題で“総理の意向”を主張して文部科学省を押し切ったと疑われる萩生田光一官房副長官」「Iは都議選に向け“自衛隊として支援をお願いしたい”発言が問題となった稲田朋美防衛相」「Sは加計学園関係者からの“闇献金疑惑”がある下村博文都連会長・自民党幹事長代理」について盛り上がり、坂上忍も自民党は今後どうなるかを石破氏相手に熱弁していた。

“本音でハシゴ酒”でテレビの今後について語る姿がその『バイキング』と重なったのは、坂上忍のなかで同じ部分に火がついたからかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)