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ネットイヤーグループは、顧客セグメントの新たな視点として「ネコ型顧客」「イヌ型顧客」の2つを定義し、それぞれに有効なマーケティングコミュニケーションの調査・研究をはじめた。

「ネコ型顧客」、「イヌ型顧客」は、ネットイヤーが作り出したマーケティング造語という。特定の好きなブランドはあるが、そのブランドのマーティング施策には反応しないタイプを「ネコ型顧客」、特定のブランドが大好きで、そのブランドが行うマーケティング施策に従順に反応するタイプを「イヌ型顧客」と分類している。

好きなブランドがあり、そのブランドの購入頻度が高いと思う10代〜60代の男女6万人を対象に「好きなブランドのマーケティング施策に反応するか」とアンケートを実施した。その結果、購入頻度が高いロイヤルカスタマーのうち、約6割が好きなブランドのマーケティング施策に反応しない「ネコ型顧客」という結果になった。

ネコ型顧客とイヌ型顧客の違いをアンケートデータとデプスインタビューから分析すると、ネコ型顧客は自分の価値基準が明確で「自分の目で確かめたい=周囲やトレンドに左右されない」という傾向があった。ブランドの商品やサービス自体が好きであり、周囲の評判はあまり関係ない人たちといえるという。一方、イヌ型顧客はトレンドに敏感で「世の中の動きをキャッチしていたい=周囲や世の中と関わっていたい」という傾向があった。ブランドを取り巻く環境も含めて、そのブランドが好きな人たちだと同社は分析している。

プロジェクトメンバーの峰村氏は、 「ロイヤルカスタマーの過半数は好きなブランドのメルマガやSNSなどのマーケティング施策に「反応する」側だと思っていた」と驚きを示すと同時に、「顧客データからは姿が見えにくい隠れたロイヤルカスタマーに着目することで、ブランドや商品は更に成長することができる」と述べている。