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●冷暖気流と室温気流の2つの気流で、自然な心地よさを実現

今年は既にゴールデンウィークから暑い日が続き、地域によっては猛暑日も記録したほどだ。暑い夏が予想されていることもあり、量販店での売れ行きも好調で、エアコンに関心を持つ方も増えているという。

そういった背景から、富士通ゼネラルは、センターファンとサイドファンの2つの気流で「自然な心地よさ」をつくりだすエアコン「ノクリアXシリーズ」の体験イベントを行った。新たに搭載された「涼感ソフトモード」を中心に、筆者も体験してきた。

○世界初! 冷暖気流と室温気流の2つの気流で、自然な心地よさを実現

「エアコンの冷たい風が嫌いという方は多い。この状況を『空調屋』としては何とかしなければ……と思ったのがきっかけでした」と、富士通ゼネラル 空調機商品開発本部 主席部長の平律志氏は語る。

そこで、2013年に発売されたノクリアXシリーズから、エアコン室内機の両サイドにファン「デュアルブラスター」を搭載。このファンからは、扇風機と同じように室温の風を送風できるようにした。送風の速さも異なっている2つの気流で(冷風と室温風)、室内の温度を下げながら、対流を起こす。

ノクリアXシリーズは、世界初となるハイブリッド気流によって「自然な心地よさ」を実現した、同社が誇るフラグシップのエアコンだ。最新モデルのノクリアXシリーズも、引き続きこの機能を搭載している。

○冷たい気流を上に持ち上げ、風が身体に当たらない

ノクリアXシリーズには「快適おまかせ気流」という機能がある。前モデルに搭載されていた「涼感アップモード」では、冷房の風は上に、デュアルブラスターのファンは下に向けられる。そのため、冷房の風が直接身体に当たることはなく、室温の風が当たることで「より涼しく」感じることができた。しかし、一部からは設定温度に到達すると、室温の風も寒く感じるという声があったそうだ。そのため、2017年モデルでは「涼感ソフトモード」が新たに追加された。

冷房は、設定温度に達すると風が弱まるので、エアコンの近くに冷気が落ちやすくなる。間近にいる人は冷房の風に当たってしまうが、涼感ソフトモードにしておけば、水平に向けたデュアルブラスター気流で、冷気を遠くまで運ぶ。遠くにいる人までしっかり冷気が届き、近くの人もやさしい涼感を得ることができるのだ。

実際に涼感ソフトモードと、一般的なエアコンと同じように両サイドのファン「デュアルブラスター」をオフにした状態で、実験が行われた。

煙を見ると一目瞭然。涼感ソフトモードは冷風が遠くまで届いているが、サイドファンが稼働していない状態では、冷気が手前に落ちてしまっている。サイドファンはしっかり対流を起こす役割を果たしていることがわかった。

●家族みんなが快適になる部屋を目指す

○不自然な気流は作らず、家族みんなが快適になる部屋を目指す

富士通ゼネラルは、空調メーカーとして、エアコンに対して数々の「世界初」の技術や機能を生み出してきた。1990年には、熱交換器を後ろまで折り曲げることによって、コンパクトで高性能なエアコンを開発。これは業界のインパクトも大きかったという。今でも他メーカーも含め、多くのエアコンがこの方式を採用している。また、2003年には前面からではなく上面から空気を吸って前に吹く新形態を開発し、「フィルター自動清掃」機能も同時に発表した。

技術開発に長ける同社だが、ノクリアXシリーズは、一部のメーカーが行っているような、人の動きを感知して風を吹き分けるといった機能は搭載していない(これはコンセプトの違いであり、一概に優劣を語れるものではない)。

「色々な場所に家族がいたり、動き回ったりするので、気流を人の動きに合わせて追従するのは難しいと思います。それができたとしても、人を狙って風を吹き付けるのは不自然です。夏に10℃台の冷たい風が人に当たるということは、自然界ではありません。ノクリアXシリーズは、両サイドのファンがあることで、人工的な冷たい風を感じることなく、部屋全体に対流を起こすことができるエアコンなのです」(平氏)

我が家でも前モデルのノクリアXを使用しているが、導入する前と比較すると電気代が1割〜2割は節約できるようになった。弱い冷房の風も、サイドファンでしっかり部屋中に届けてくれるので、省エネ性能が高い。また、すばやく冷やし、一部だけ寒いといったムラもなく、とても快適に過ごせている。特に子どもがいる家庭ではぜひ候補に入れてほしい、個人的におすすめのエアコンでもある。