アーセナル、7季連続ベスト16敗退…主将DF退場が響きバイエルンに2戦合計10失点

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 チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグが7日に行われ、アーセナルとバイエルンが対戦した。

 第1戦は敵地で1−5の敗戦を喫したアーセナル。7シーズン連続のベスト16敗退がちらつくが、4点差をひっくり返しての逆転に向け、アーセン・ヴェンゲル監督も「攻めてゴールを奪いにいくだけ」と意気込む。先発メンバーにはGKダビド・オスピナ、アーロン・ラムジー、セオ・ウォルコット、オリヴィエ・ジルー、アレクシス・サンチェスらが名を連ねた。

 一方、第1戦で圧倒的なアドバンテージを手にしたバイエルン。だが、カルロ・アンチェロッティ監督は「クオリティーを見せつけて勝ちたい」とあくまでも連勝で6シーズン連続の準々決勝を目指す。GKマヌエル・ノイアー、マッツ・フンメルス、チアゴ、アリエン・ロッベン、ロベルト・レヴァンドフスキらが先発出場となった。

 試合は4ゴール以上を必要とるすアーセナルが主導権を握る一方で、バイエルンはカウンターから虎視眈々とゴールを狙う。均衡が破れたのは20分、アーセナルが先制した。右サイドでパスを受けたウォルコットがドリブルで相手DFラインを切り裂き、エリア内右へ突破。そのままフリーで右足を振り抜き、強烈なシュートでゴールネットを揺らした。

 勢いに乗るアーセナルは34分にも、シュコドラン・ムスタフィのスルーパスから、ウォルコットが再びエリア内右に抜け出して右足シュートを放つが、これはわずかに枠を捉えられなかった。バイエルンの最大のチャンスは38分、ロッベンが右サイドから中央に切り込んで浮き球スルーパスを供給。ゴール前に抜け出したレヴァンドフスキが、後方からのボールをダイレクトボレーで合わせるが、ゴール左に外れた。

 45分、エリア手前右でFKを得たアーセナルは、サンチェスが直接狙うが、これはGKノイアーにキャッチされた。前半はこのままアーセナルの1点リードで折り返す。

 後半に入って53分、アーセナルはローラン・コシェルニーがゴール前に抜け出したレヴァンドフスキを倒してPKを献上。コシェルニーはレッドカードを提示され、一発退場となった。

 バイエルンは55分、このPKをレヴァンドフスキがGKの逆を突いてゴール右隅に沈めた。同点かつ数的有利となったバイエルンが攻勢に出ると68分、高い位置でボールを奪い、ロッベンがエリア内へ抜け出してフリーで左足シュートを決めて、勝ち越しに成功した。

 流れを変えたいアーセナルは72分、ラムジー、ジルー、サンチェスを下げてフランシス・コクラン、メスト・エジル、ルーカス・ペレスを送り出す。

 だが、バイエルンの勢いは止められない。78分、カウンターから途中出場のドウグラス・コスタがエリア手前右から左足シュート決めて3点目。さらに80分にはシャビ・アロンソが高い位置でボールをカットし、前線へラストパス。これをアルトゥーロ・ビダルが飛び出したGKを見て冷静にループシュートを沈めた。

 さらに85分には、途中出場のレナト・サンチェスが前線へスルーパスを送ると、ドウグラス・コスタがエリア内左へ抜け出し、GKの目の前で横パス。並走していたビダルが無人のゴールに流し込んでリードを4点に広げた。

 試合はこのままタイムアップ。アーセナルは主将コシェルニーの退場が響き、2試合連続となる1−5の完敗で7シーズン連続のベスト16敗退となった。バイエルンが2試合合計10−2とし、6シーズン連続の準々決勝を果たした。

【スコア】
アーセナル 1−5(2試合合計:2−10) バイエルン

【得点者】
1−0 20分 セオ・ウォルコット(アーセナル)
1−1 55分 ロベルト・レヴァンドフスキ(PK)(バイエルン)
1−2 68分 アリエン・ロッベン(バイエルン)
1−3 78分 ドウグラス・コスタ(バイエルン)
1−4 80分 アルトゥーロ・ビダル(バイエルン)
1−5 85分 アルトゥーロ・ビダル(バイエルン)