蔡英文総統、中米から帰国  「着実な外交・互恵互助」を改めて表明/台湾

写真拡大 (全2枚)

(桃園空港 16日 中央社)中米4カ国を歴訪した蔡英文総統は15日夜、チャーター機で桃園国際空港に帰国した。蔡総統は空港内の国賓ゲートで談話を発表。今後の外交について、互恵互助の方法を探り着実な外交を進めていくほか、双方の協力関係において産業と市場の発展を考慮に加えていく方針を表明した。

蔡総統は7日から8泊9日の日程で、中華民国(台湾)と外交関係を結んでいるホンジュラス、ニカラグア、グアテマラ、エルサルバドルの中米4カ国を訪問した。

蔡総統は今回の外遊における2つの目標(1)友好関係を強固にし、台湾を国際社会に登場させること(2)双方の協力を深化させ、海外で活躍する台湾人にエールを送ること―を改めて説明。4カ国の元首と会談し、世界の動向や今後の双方の協力について話し合ったほか、経由地の米国では産業関連の視察や要人との面会も行ったと成果を述べた。また、中米各国の繁栄や発展へのポテンシャルと期待を身をもって感じた経験は、今後「着実な外交、互恵互助」の協力を深めていく上で、重要な参考になるだろうと語った。

これまでの一方的な援助のやり方を変え、双方の対話方式を採用する外交方針については、友好国から賛同を得ていると明かし、今後はより効率化を進め、双方に利益をもたらす機会を作っていくと意欲をみせた。

蔡総統は最後に、就任後2度の外遊を通じ、外交面での新たな方向性がよりはっきり見えてきたと強調。「台湾を外の世界に押し上げ、能力を世界に貢献させられるよう、一緒に努力を続けましょう」と語った。

(卞金峰/編集:名切千絵)