クラゲの形は豊胸プラントに似ている?(写真はイメージ)

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オーストラリア北東部クイーンズランド州の海岸で、女性の遺体の一部とみられる不思議な物体が発見された。「豊胸プラント」で、殺害事件か溺死事故かと警察が捜査に乗り出したが、実はクラゲの死骸だったことが判明、市民はホッと「胸」をなでおろしている。

2016年12月1日〜3日、BBCやCNN、ハフィントンポストなど海外メディアが報道した。

地元警察が大山鳴動してクラゲ1匹

BBCやCNNの報道によると、「事件」が起こったのは2016年11月下旬。クイーンズランド州サンシャイン・コーストの浜辺で、男性が「袋状で標識のようなものが付いた丸い物体」を発見、「溺死事故か殺害事件の被害者の遺物かもしれない」と心配し、地元のマルーチドア警察署に届けた。

同警察署では以前から「殺人事件の可能性があると心配する市民が、届け出てきたときは、署員は全員で警戒態勢をとる」と署内に周知していたため、「全力で対応」し、ただちに物体を分析した。クラゲの死骸であることがわかり、11月25日に署の公式ウェブサイトでメディアと市民に発表した。

同署の捜査幹部は、公式のサイトの中で、「持ち込まれた『証拠品』は、最初から魚のようなにおいがしていたので、そうではないかと疑っていたことが捜査で明らかになった」と誇らしげに語った。

地元の海洋研究者のコリン・スパークさんは、BBCの取材に対し、「見つかったクラゲは、クイーンズランド周辺に多く生息するカラージェリーフィッシュとみられます。触手が波の力でとれてしまったか、魚に食べられて、豊胸プラントに見える形になったのでしょう」と推測している。