日本サルヴェージの救助船、航洋丸

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(新北 4日 中央社)新北市深澳沖の東シナ海で1日、台湾中油のタンカー「康運輪」が座礁した。4日には要請を受けて出動した日本サルヴェージの救助船、航洋丸が現場に到着し、救援作業を行った。

康運輪は、先月30日午後に台中港を出港し、1日午前10時過ぎに深澳の埠頭に入港しようとしたところ、機械故障とみられるトラブルにより岸から約200メートル離れた浅瀬に乗り上げ、船体の一部が損傷した。燃料の流出はなく、乗員24人にけがはなかった。

自力での航行ができなくなったため、事故当日には2隻のタグボートが現場に急行し、康運輪の曳航を試みたものの失敗。2日にはさらに数隻が応援に駆けつけたが、船体が重く、進展は見られなかった。

航洋丸は満潮となった4日正午頃から作業を開始。午後には安全な場所への曳航に成功した。関係当局では今後座礁の原因などについて詳しく調べるとしている。

(王朝ギョク、黄朝昇/編集:齊藤啓介)