張国政氏

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(台北 30日 中央社)張国政・元交通部(交通省)民用航空局長は30日、記者会見を開き、解散を決めたトランスアジア(復興)航空の事業引き継ぎを断念したと発表した。同社の運航権は当初の予定通り取り消され、12月下旬にも再配分される見込み。

張氏は29日、自身の考えに賛同した組織と同社の事業を引き継ぐことに意欲を示し、交渉を行いたいとしていた。

だが、民航局は張氏を「投資者」と見なし、少なくとも同社との共通認識を形成した上で、運航再開に向けた計画を提出するべきだと指摘。また、同社からの陳述書には関連の記述は見られなかったことから、運航権の取り消しがほぼ決まった。

一方、同社の株価は、張氏が支援の意向を示した29日にはストップ高となる3.76台湾元で引けたものの、30日には取引開始直後から売りが殺到し、ストップ安水準の3.39元まで下がった。(1元=約3.53円)

(韋枢、陳葦庭/編集:齊藤啓介)