「中学のサッカー部で、僕の青春は燃え尽きた！」（伊崎）



――伊崎さんは、部活動のほうはいかがでしたか？

伊崎　小学5年生から高校1年生までサッカー部でした。僕が通っていた中学には、陸上部がなかったんです。

――それで泣く泣くサッカー部に？

伊崎　あ、いえ、純粋にサッカーが好きだったので、サッカー部に入りました（笑）。ポジションはミッドフィルダーとかサイドバックでした。本当に走るしか取り柄がなかったので。

――運動量が多いポジションですね。ちなみに高1で辞めたのには何か理由があったんですか？

伊崎　ヘルニアになってしまって…。

――泣く泣く辞めることに……。

伊崎　あ、いえ。意外とあっさり（笑）。中学のサッカー部で、僕の青春は終わっていたので。
蒼木　青春が終わるの早いよ（笑）。
伊崎　弱小チームだったのが最後、優勝までいけたので、やりきったなっていうのがあって。高校でもなんとなくサッカー部に入ったけど、そこまで執着してなかったというか。だから、部活を辞めることになってからは、じゃあバイトしよう！ってサクッと切り替えることができました（笑）。



――そうだったんですか（笑）。でも、伊崎さんは『プリスト』のような、仲間たちとの絆や友情を、中学時代に体験してるんですね。

伊崎　そうですね。部活の仲間たちには一切隠しごとをしない、たとえば好きな人ができたらちゃんと言うとか、家族以上のつながりがあったので、そこで生まれる信頼感やチームワークはかなりのものだったと思います。

――おふたりとも運動神経がいいから、学校の運動会でリレー選手に選ばれて大活躍した思い出があるのでは…？

蒼木　大活躍は……、ないですね（笑）。一応、リレーの選手に選ばれていたけど、ズバ抜けて速かったわけではないので。
伊崎　僕はもう、とにかく学年で1位になりたかったので、中高と張り切ってましたね。

――足の速い子ってめちゃくちゃモテるというか、全校生徒から黄色い声援を浴びません？

伊崎　体育祭のときだけは、“よし、俺の見せ場が来た！”って気合いが入ってました（笑）。



「ステージ上では本気で競争するつもりです!!」（蒼木）



――舞台の話に戻りますが、今回は実際にある「パルクール」という、走る、跳ぶ、登るなどのアクションを取り入れた、アクロバティックな技やハイスピードなランニングによるレースが展開されるとのこと。おふたりも3月から「パルクール」の練習をされているようですね。

蒼木　そうなんです。まったく経験のない子がほとんどなので、練習は基礎の基礎から始めました。たとえば、ジャンプして着地するとき、足首を痛めない体重のかけ方など丁寧に教えていただいて。アクロバットの経験がある僕でも、すごい筋肉痛になりました。「パルクール」は普段使う筋肉とは違う筋肉を使うみたいなんです。
伊崎　3メートルある壁を登ったりするんですよ。

――えっ!?

伊崎　みんな身体能力が高いから、けっこうコツをつかむのが早いですね。1日でできちゃう子もいました。

――おふたりはどうでしたか？

伊崎　最初はすごく戸惑いましたね。見よう見まねでできることはできるけど、力任せという感じでした。
蒼木　僕も。なんとなくそれっぽくはできるんですけど、でも同じことを何回もできるかって言われたらできないし。「パルクール」の厳しさを実感したというか、軽いノリだけじゃできないということを再認識させられました（笑）。

――練習は週何回ですか？

蒼木　全体練習は月2回で、あとは各自自主トレをするという感じですね。

――全体練習は、どのようなメニューなんですか？

伊崎　単純に走るだけじゃなくて、四つん這いになって走ったり、横向きで走るとか、あまりやったことのないトレーニングが多いですね。あと、最初の30分の基礎トレでみんなへろへろになるんですけど、意外とそれがいちばん大事なことに気づいたり。
蒼木　後から技の練習をすると、“なるほど！ さっきの基礎トレはここに活きてくるのか”とか、そういうことがわかってくるんです。



――お話を聞いていると、役者さんの稽古というよりも、部活動のようなノリですね？

蒼木　もう本当に！（笑）やっぱり、原作で闘う相手チームのことは、ちょっと意識しちゃってますし。言わないですけどね、本人たちには（笑）。
伊崎　逆に、同じ学校のメンバー同士は自然とかたまって、励まし合ったり。

――稽古だけじゃなくて練習を通して、チームワークもよくなっていくんでしょうね。

伊崎　稽古前にこういう時間があって、みんなとコミュニケーションがとれる機会を設けていただいたことは本当にありがたいです。本番までスムーズに行けそうな気がしてます。

――おふたりのお話を聞いてきて、ワクワクしてきました!! 舞台を楽しみに待っているファンの方へメッセージをお願いします！

蒼木　さっきもお話に出ましたけど、早い期間から「パルクール」の稽古を始めたので、とんでもない身体能力が見せられる作品になっていると思います。台本の流れはあるにしろ、キャストの方たちも勢いのある人ばっかりですし、ステージ上では本気で競争するつもりです!! その熱量と情熱を感じてほしいです。絶対に楽しんでいただけると思います。
伊崎　『プリンス・オブ・ストライド』という作品が持つ疾走感を、生で感じていただけると思います。見に来てくださったお客さんも一緒になって応援するというスタイルになっています。臨場感のある客席参加型の新しい舞台なので、ぜひ体感しに来てください！
蒼木　客席も使って、会場全体が舞台になるってなかなかないからね。
伊崎　斬新だよね（笑）。お客さんがワクワクできることをたくさん用意しているので、楽しみにしていてほしいです。



「猫カフェに連れて行ってもらうのが楽しみ（笑）」（伊崎）



――ここからはプライベートのお話もお伺いできればと思うんですが、おふたりとも大阪出身ということは、現在ひとり暮らしですよね。

伊崎　はい、上京して5年目です。
蒼木　僕は4年目です。

――自炊はしてますか？

蒼木　まったく自炊をしないわけじゃないんですけど、簡単な麺類だったり、そんなものを…。
伊崎　簡単な麺類って？
蒼木　カップラーメンとか…（笑）。あと、そうめんとかうどんとかパスタをゆでて、レトルトのソースをかけるという。
伊崎　僕も陣くんと似たような感じだったけど、最近は筋肉をつけなきゃと思って、ささみを…。
蒼木　スゴい！
伊崎　いや、スゴくないよ（苦笑）。ささみの筋を取って、タッパーに入れてゴマ油をかけてチンしたらささみ料理ができあがるんですよ。それを覚えました。電子レンジに頼るだけだから簡単だよ（笑）。
蒼木　えー、今度教えて！
伊崎　いいよ（笑）。

――オフの日、一緒にごはんを食べに行ったりは？

伊崎　焼き肉とか一緒に行ったこと…あったっけ？
蒼木　ラーメンは行ったね。
伊崎　簡単な麺類でした（笑）。あ、今日この後、焼き肉に行こうか？
蒼木　いいね！（笑）
伊崎　キャストのみんなとも、一緒にごはん行けたらいいな〜。

――ちなみに、お芝居の話以外だとどんなお話をされるんですか？

伊崎　うーん、なんだろう…？ 陣くんが猫好きなので、猫の話を聞いたりしてます。それで、今度一緒に猫カフェへ行こうって話をしました。

――伊崎さんも猫好きなんですか？

伊崎　人並みには…。
蒼木　龍次郎を早く猫好きに染めたい（笑）。
伊崎　あははは。猫カフェに連れて行ってもらうの、楽しみだなぁ（笑）。



【プロフィール】
伊崎龍次郎（いざき・りゅうじろう）／1994年1月17日、大阪府生まれ。A型。代表作はミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン神尾アキラ役、『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE〜さよなら絶望学園〜』九頭龍冬彦役、『瞑るおおかみ黒き鴨』別府晋介など。
【ブログ】http://ameblo.jp/izakiryujiro/

蒼木 陣（あおき・じん）／1992年5月26日、大阪府生まれ。B型。代表作はライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』霧隠れの里鬼兄弟役、舞台『アガルタの花』、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン喜多一馬役など。また現在、情報番組『猫のひたいほどワイド』（テレビ神奈川毎週月〜木曜12：00〜12：30）月曜レポーターとして活躍中。
【ブログ】http://ameblo.jp/bboyjin526/
【Twitter】@ORANGEJIN


■舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』
http://trifle-stage.com/pos_s/


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