長年の悪い習慣を改めるのは簡単なことではなく、時間もかかるものだが、決して不可能なことではない。では、ある国が別の国の長所を見倣い、自国の良くない文化や習慣を改善することは果たして可能なのだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 長年の悪い習慣を改めるのは簡単なことではなく、時間もかかるものだが、決して不可能なことではない。では、ある国が別の国の長所を見倣い、自国の良くない文化や習慣を改善することは果たして可能なのだろうか。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人にとって日本の習慣や文化は容易にはなれることのできないものだとしつつも、中国人はやはり日本の習慣や文化から学ぶべきだと説明している。

 記事は「中国では人は車に道を譲るが、日本では車が人に道を譲る」、「中国では汚くて臭くてこそトイレだが、日本の公衆トイレはどこも高級ホテルのように清潔」だと紹介。

 また「中国の地下鉄では、乗客は好き勝手に会話や食事をするが、日本の地下鉄は病院のように静かで秩序がある」、「中国のホテルのシャンプーを使うと髪の毛はわらのようになってしまうが、日本のホテルではシャンプーまでは高品質だ」、そして「中国の薬は効き目があらわれるのに少なくとも3日は必要だが、日本では服用したその日に効果があらわれない薬は市場から淘汰される」と比較した。

 仮に中国が本当に日本に見倣ってこうした点の改善に着手するとしたら、この中でどれが最も簡単でどれが最も難しい課題だと言えるだろうか。この問いの答えは、これらの課題すべてが「改善不可能」というものになるかもしれない。

 社会がそれ自身の習慣や文化を変えるというのは、決して簡単なことではないのは誰もが認めるところだ。習慣を変えるのは非常に長い時間を要するが、そうした習慣をなぜ改善しなければならないのかという点を国民全てが共有するのは容易ではない。中国人が日本の良い習慣に憧れたとしても、それが中国で実現されるのはほぼ不可能だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)