威視電影提供

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(台北 12日 中央社)ウェイ・ダーション(魏徳聖)監督の最新作「52Hz, I love you」(台湾で来年1月26日公開)が前売券発売前にすでに2000万台湾元(約6430万円)以上の興行収入を確定させていたことが10日、分かった。台湾映画としては新記録となる。

「海角七号 君想う、国境の南」や「セデック・バレ」(賽徳克・巴莱)など大ヒット映画を世に送り出してきたウェイ監督。これまでの累計興行収入は13億4000万元(約43億648万円)に上る。新作は4本目の監督作品で、「海角〜」以来9年ぶりの、現代の生活を題材にしたラブストーリー。「愛」と「孤独でないこと」がテーマとして描かれる。

同作は今月2日にメイキング映像第1弾を公開。10日に前売券の販売が開始された。配給元の威視電影によれば、前売券の情報が発表される以前に多くの企業などからの予約が入っており、10万枚が売れたという。

前売券は1枚230元(約740円)。また、イラストレーターの猫霊さんが手掛けた記念品付きのペア前売券も1セット560元(約1800円)で販売されている。

同作は10月末から海外で巡回上映会を実施。米ニューヨークやボストン、カナダ・トロントなど50都市を巡り、1万人以上を動員する予定。

ウェイ監督は、同作が架け橋となり、全ての人々の心にある愛への渇望と愛されたい気持ちを呼び起こせればと作品に込めた思いをコメントした。また、台湾は様々な愛に溢れている場所で、どこにいても孤独ではならないことを感じてほしいと語っている。

(王靖怡/編集:名切千絵)