シミケアには「大豆」を摂取!栄養士が注目する成分“エクオール”

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9月に入ってもまだまだ日差しの強い日がありますが、夏にたくさん紫外線を浴びてしまい、シミやくすみが気になっている人も多いのではないでしょうか。

シミやくすみは紫外線とともに、活性酸素によっても発生することが知られています。紫外線の対策は肌の外から行うものですが、活性酸素は身体の内側からの対策が重要です。

今回は管理栄養士の筆者が、シミ対策に効果が期待されており積極的に摂取したい“エクオール”という成分についてご紹介します。

■大豆のイソフラボンから作られる“エクオール”

エクオールは、大豆イソフラボンの中のダイゼインという物質から作られます。イソフラボンといえば抗酸化作用や、女性ホルモンの一つであるエストロゲンと似た働きをすることで有名です。

イソフラボンは、女性らしい美しさや若々しさを手助けする成分として知られていますが、そのイソフラボンから作られるエクオールは、シミやくすみを防いだり、肌のたんぱく質の産生にも関わり、乾燥を防止したりシワやたるみを改善する作用を持っています。

イソフラボンからつくられるエクオールですが、体内ではイソフラボンとはまた違う強力な作用を発揮してくれるのです。

■エクオールが作られるのは、日本人では二人に一人

そのエクオールは、腸内細菌の働きによってイソフラボンから作られることがわかっています。そしてなんと、このエクオールを作ることのできる菌を持っている人は、日本人では約二人に一人。

エクオールを作れる菌を持っていない人では、イソフラボンがエクオールに変換されないため、大豆製品を摂取しても効果が半減してしまうというわけです。しかも、若い世代ではエクオールを作れる腸内細菌を持っている人はさらに少ないこともわかっています。

■腸内環境を整え、エクオールを摂取しよう

ここで大切なことは、まず腸内環境を整えること。食物繊維や発酵食品をとって腸内をきれいに保ち、エクオール産生菌が活動しやすい状況を整えてあげましょう。

また、エクオール産生菌を持っているかどうかは、尿を検査することで調べることもできます。もしエクオール産生菌がなかったとしても、エクオールを摂取できるサプリメントなどで補うという方法もあります。

自分の身体で作れないとわかれば、外から摂取するのもいいですね。エクオールは身体に蓄積できないので、食物から摂取する場合もサプリメントから摂取する場合も、継続的に摂り続けることを意識してみてくださいね。

【参考】

更年期ラボ

【筆者略歴】

※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、“不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ。

【画像】

※ Nishihama / shutterstock