かつて、「テレビデオ」という画期的な家電が世を席巻していたっけ。文字どおり、「テレビ」と「ビデオ」が一体化したブツです。両者のコラボは必然性も十分で、ハッキリ言って私は愛用していました。

「日傘」+「扇風機」という信じられないカップリング


話は変わりますが、夏の日差しがつらいです。日傘を差して街行く人を見かけることも多い。
そんな大活躍の日傘と、ある電化製品が手を組みました。サンコー株式会社が7月22日より発売している『ファンブレラ2』(税込3,480円)は、「傘」+「扇風機」です。



「雨傘」しか使っていない人からするとよくわからないカップリングかもしれませんが、「日傘」+「扇風機」となれば十二分に合点が行く。だって日傘を差してても、夏は暑いので。誰かに扇いでほしいと思ってたし、この傘ならずっと風を送ってくれるし。



「2013年12月に『ファンブレラ』の初代モデルを発売しているのですが、その時は連続使用時間が2〜3時間でした。今回の『ファンブレラ2』は、連続使用時間が約5時間に伸びております」(担当者)
うちわや扇子が不要な時間がグンと伸びた! 実用性を増したこの「傘」+「扇風機」が興味深いので、実際に取り寄せてみました。酷暑に使うとどうなるのか、私が身をもって試したいと思います。

傘の内側で”降りて”くるとんでもない風


はい、届きました! 手に取ってみると、傘の中でもビッグサイズの部類ですな。



直径1080×高さ920 (mm)という大きさになっており、太陽の日を存分に遮ってくれるであろう心強さを感じます。

そして、内側。頭上にファンが設置されており、完全に傘が開かないと回らない安心設計になっていました。


傘を持つグリップ部分に単3電池4本を入れると、これをパワーにしてファンが回るという構造。この“重み”が日傘としての実用性を損ねるのでは? と考えていたのですが、重量のピークが先端部ではなく支点の部分にあるので現実はへっちゃらでした。

では、いよいよファンを回してみたいと思います!

これ、凄いです。障害で阻まれることなくダイレクト一直線に真上から冷風が“降りて”くるから。風が「吹く」ではなく、「降ってくる」という表現の方が適当。滝行の感覚に近いくらい“ズバーン!”と風が降ってきます。不意に傘を短く持つとファンの回転が顔に近付いて息苦しくなるくらい。

とは言え、暑い大気の中でファンが回ってても高温の空気をかき回しているだけになってしまう。しかし『ファンブレラ2』の裏地にはUVカット効果のあるシルバーコーティングが施されており、日光をしっかり遮ってくれます。


そうしてできた日陰の中で扇風機が回れば、猛暑に一矢報いる救いになるのは当然!
「『暑い日の外出でも風が出て涼しく感じられた』といった反響が、今までに寄せられています」(担当者)

ちなみに、夏といえば“通りすがりの雨”にも困ってしまいます。そんな時、『ファンブレラ2』は実は雨傘としても使用可能。幅が広いから、すっぽり体をガードしてくれます。
このタイミングでは、ファンを回す必要なんかないでしょうねぇ。いや、別に回してもいいんですが、それだと意図がわかりません。
(寺西ジャジューカ)