彼女に言ってみたいモテフレーズ 〜富山県の漁港巡り編〜

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「きときと」という言葉をご存知だろうか。富山の方言で、魚の新鮮さを表現する言葉である。

調査のプロであるリサーチャーさんによれば、富山湾は「日本海の天然いけす」とも呼ばれ、きときとの魚が豊富に水揚げされているらしい。

「きときと」には「新鮮」から転じて「最高潮の状態」という意味もある。デートで富山の漁港を巡れば、ふたりの関係も「きときと」になるかもしれない。

新湊漁港「新湊きっときと市場」(射水市海王町)

富山県内でも有数の漁港である新湊漁港の近くに「新湊きっときと市場」がある。

目印は赤い大きなカニの看板。ここでは獲れたての海の幸を提供している。

「海鮮市場」にはブリやホタルイカ、「富山湾の宝石」の呼び名を持つ白エビなど、四季折々の多彩な魚介類がずらりと並ぶ。

見るからに美味しそうな食材の数々は、海鮮レストラン「きっときと亭」や浜焼きコーナー「浜風」で調理され、その場で味わうことも可能。

お土産用に、かまぼこや干物など、比較的日持ちのする加工品も充実している。

新湊漁港は通常の魚市場と異なり、早朝だけでなく午後1時からもセリ市が開かれるのが特徴。漁場の近さが成せる業である。

全国でも珍しい「昼セリ」、日曜・水曜を除き、予約すれば見学できるようだ。

【モテフレーズ例】
白エビが富山湾の宝石なら、君の瞳は全宇宙の秘宝だね。

魚津漁港・海の駅「蜃気楼」(魚津市村木字定坊割)

魚が旨いことで有名な魚津。複合施設である海の駅に「蜃気楼」という名が付いているのは、ずばり蜃気楼が観測されるためである。

3月下旬から6月初旬にかけてのよく晴れた日、魚津港沖の海上には蜃気楼が度々出現する。

魚津のように蜃気楼が特定の季節に頻出する場所は世界でも珍しいと言われている。

魚津沖は富山湾内でも特に傾斜が急で、その標高差のために様々な魚が生息する豊かな漁場となっている。

海の駅「蜃気楼」の魚津魚商協同組合直営店「幻魚房」では、水深200メートルに棲む深海魚「げんげ」の天ぷらや、漁師料理「バイ飯」など、魚津ならではの海鮮料理が楽しめる。

さらに、土曜・日曜は地元の寿司職人が腕を振るい、きときとの寿司を提供する。

朝市はイベントスペースにて毎月第2・第4日曜に開催され、水揚げされたばかりの魚や旨味の凝縮された加工品が並ぶ。

このイベントスペースではフリーマーケットなどが開かれることもあるようだ。

【モテフレーズ例】
僕は蜃気楼なんかじゃないよ。この手に触れて確かめてごらん。

氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」(氷見市北大町)

富山湾越しの立山連峰と氷見市沖に浮かぶ唐島を望む、風光明媚な海岸沿い。絶好のロケーションに氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」はある。

氷見漁港直送の魚を使った寿司をはじめ、氷見うどん・氷見牛・氷見カレーなど、ご当地グルメの専門店32店舗が一同に集結。その多彩さは一日ではとても味わい尽せないほど。

「番屋」とは漁師が漁場近くの海岸線に作る作業小屋のことで、ひみ番屋街は昔ながらの漁師町の風情を目と舌で体感できるスポットとなっている。

ひみ番屋街のすぐそばには氷見温泉郷「総湯」がある。泉質は塩化物強塩泉で、血液循環の促進に効果ありとのこと。

海の幸に舌鼓を打ち、山海の絶景を眺めながら、温泉に浸かる……これ以上の贅沢があるだろうか。

【モテフレーズ例】
君と一緒にいる時の僕はずっとドキドキしてるから、これ以上血液循環が促進されたらちょっとやばいかも知れないな。