「冷やし中華、始めました」なる貼り紙を目にする季節がやってきました。もう、どのラーメン店でも始まってるのでしょう。

そんな中、ちょっと変わり種の冷やし中華を見つけてしまった次第。

『フルグラ』の新しい食べ方として「冷やし中華」を提案


秋葉原の人気ラーメン店「麺屋武蔵 巌虎」にて7月20日より提供をスタートしているのは、その名も『フルグラ冷やし中華』(税込1080円)。なんと、カルビーのシリアル『フルグラ』とコラボしたメニューだそうです。

その内容についてですが、麺にフルグラがかかっていたり、ラー油にフルグラが含まれていたり、まさに『フルグラ』とコラボした冷やし中華です。
「フルグラの新しい食べ方のご提案ということで開発いたしました。基本的には牛乳やヨーグルトに入れて食べるシリアルですが、『あえて新しい食べ方を』ということで去年からコラボさせていただいております」(麺屋武蔵・矢都木社長)

フルグラの特徴は色々ありますが、特に注目したいのは「食感」と「風味」。グラノーラの風味やフルーツの香りがラーメンと融合すると、程よい甘さと香りとなる。そして、すりつぶしたことによってコクが生まれるそうです。
「食感と風味とザクザク感が出て、麺とのコントラストが心地よくなります」(矢都木社長)

麺にフルグラをかけ、ラー油にフルグラを含ませて


というわけで、実際にお店に行ってきました!


食券売り場に行くと、予想不可のメニューが販売されてます。


『フルグラ冷やし中華』をオーダーすると、厨房ではフルグラを使って何かしているみたい……。ラーメン屋らしからぬ光景を窺うことができます。



はい、こちらが噂の『フルグラ冷やし中華』です!



フルグラをすって麺にかける、その名も「すりグラ」や



フルグラを含んだ「フルグラー油」などが、私には新境地です。また、底にはイチゴ、パパイヤ、リンゴなど8種類のフルーツを使用した「フルー酢」が潜んでいるとのこと。『フルグラ』(フルーツグラノーラ)に含まれているフルーツをなるべく使用して出来上がった酢が採用されています。
「冷やし中華のタレって通常は醤油とお酢と砂糖で構成されますが、今回は砂糖ではなくフルー酢を効かせています。砂糖とは違った優しい甘さをご堪能いただけると思います」(矢都木社長)

では、いただきます! ズルッ(すする音)。……まずやって来たのは、赤いラー油とフルグラのベストマッチングでした。ただでさえコクのあるラー油なのに、フルグラの香ばしさでよりコクが深まったというか。
そして、何よりサクサク感が気持ちがいい! もしお酢を苦手な人が食べても、サクサク感の食感と香ばしさによりマイルドに感じられるはず。ツルツルいけると思います。

そして、同店の“売り”である「チャーシューベーコン」がいい仕事をしています。
「チャーシューって普通はハーブを入れた塩水に浸し、それを燻製にするんですが、ウチはチャーシューだれに漬けて燻製にしています」(矢都木社長)
このチャーシューそのものが香ばしいし、フルグラも香ばしいし、かなり骨のある冷やし中華だなという印象です。お昼のパワーランチとして最適でしょう!
「実際、麺の量は中盛でそんなに多くないんですが、フルグラはお腹にたまりますし、『物足りない』と感じることはたぶんないと思います」(矢都木社長)

では、『フルグラ冷やし中華』を開発した大原洋輔店長にも話を伺いましょうか。
「単純に冷やし中華にフルグラを乗っけただけでは面白くないので、色々と工夫しました。あと、麺にかけるフルグラはきなこ味を使っています。そうするとゴマっぽく感じられるんですが、フルグラは結構味が強いので、下のお酢の酸味や醤油を強めにしないと負けてしまうんですね。その調節には気を付けました」(大原店長)

それにしても、私はてっきり健康志向の“女性向け冷やし中華”だと思っていました。とんだ勘違いというか、是非とも男性に食していただきたいメニューでした。
「特にフルグラを知らない男性に食べてもらい、『フルグラって面白い』と入り口にしてもらえればと思います」(矢都木社長)
牛乳やヨーグルトと一緒に甘くして食べるイメージの強いフルグラでしたが、塩気のあるものと合わせてもイケるんですねぇ!

ちなみこの冷やし中華は一日限定15食で、8月中旬まで提供が続けられるそうです。
(寺西ジャジューカ)