マーリンズのディー・ゴードン【写真:ディー・ゴードン】

写真拡大

薬物規定違反で80試合の出場停止も…強化責任者は起爆剤の役割に期待

 薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けたマーリンズのディー・ゴードン内野手が、18日(日本時間19日)に傘下3Aニューオリンズに合流する予定だとMLB公式サイトが伝えている。出場停止明けとなる7月28日(同29日)の本拠地カージナルス戦での復帰に調整を進めているという。

「間違いなくディーが球団にもたらしてくれるものは“エナジャイザー・バニー”役だ。彼の不在の間、多くの選手が活躍し、結果を出してくれた。ドニー(マッティングリー監督)の起用法で全員をフレッシュな状態を保ち、活躍できる状態を維持してくれている」

 記事によると、強化責任者のマイケル・ヒル氏はこう語ったという。「エナジャイザー・バニー」とは、アメリカの電池メーカーのキャラクター。ドラムを抱えたピンク色のウサギで、昨年は首位打者と盗塁王に輝いたリードオフマンが、ムードメーカーとして起爆剤の役割を果たしてくれるとヒル氏は期待しているようだ。

昨季はナ・リーグ最高のリードオフマン、復帰後はイチローの1番起用が減少?

「3か月離脱していた選手をプレーさせると考えれば、リハビリとして10試合設けるのは多くはない。彼にプレーできる準備を整えさせることが重要だ。重要なのは彼をプレーさせる状況にすること」

 ドン・マッティングリー監督は記事の中で、出場停止明けの選手がメジャー復帰することの難しさについて語っているものの、ゴードン離脱時に二塁を守っていたディートリッチはボーアの右足首捻挫の影響で一塁でも出番を増やしており、ポジションの移行にも大きな問題はないと見られる。

 ムードメーカーの早期復活が待たれるものの、昨季ナ・リーグ最高のリードオフマンだったゴードンが復帰すれば、イチローが1番で起用される試合は減ることになりそうだ。