プロサッカーJ2・横浜Cに所属する元日本代表FW三浦知良が19日の公式戦で、自身の持つJ2最年長得点記録を49歳3か月24日に更新するゴールを決めた。サッカーファンの多い中国でもこの件が複数のメディアによって報じられ、ネットユーザーからは賞賛の声が寄せられている。(イメージ写真提供:123RF) 

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 プロサッカーJ2・横浜Cに所属する元日本代表FW三浦知良が19日の公式戦で、自身の持つJ2最年長得点記録を49歳3か月24日に更新するゴールを決めた。サッカーファンの多い中国でもこの件が複数のメディアによって報じられ、ネットユーザーからは賞賛の声が寄せられている。

 中国のサッカーメディア・捜達足球は20日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)にてこの件を紹介。19日の試合の前半22分にゴールを決めた三浦が、最年長得点記録を更新したことを伝えるとともに、サッカー界の「常緑樹」として三浦本人が50歳になってもプレーすることを望んでいるとした。そして、「近い将来、世界のプロサッカー界における最年長ゴール記録の更新に立ちあえるかもしれない」と結んでいる。

 プロサッカー選手の最年長ゴール記録は、実際のところはっきりしない。欧米のトップリーグに限れば、いずれも40歳前後が最年長記録となっており、2部リーグの記録ながらも三浦の記録はもはや「世界記録もの」と言うことができるだろう。

 この「偉業」に対して、中国のネットユーザーからは「自分が小学生のころからやってる。今や子どもが小学校に上がろうというのに、彼はまだやっている」、「敬服する」、「レジェンドだ」、「これはきっと、大空翼のプロ生涯がピークを迎えた後の人生に違いない」、「日本の選手だが、彼には賞賛を送りたい」、「動きが49歳には見えない」、「ゴール後のパフォーマンスがカッコいい」といった賛辞が続々と寄せられた。

 中でも印象的だったのは、「もしサッカーを本当に愛していなかったら、今までプレーできていただろうか」というコメント。本人も過去のインタビューにおいて、長期にわたりサッカーに対するモチベーションを保ち続けている理由について「サッカーが大好きだから」と語っていたことがある。もちろん、「好き」というだけで誰しも続けられるほど甘い世界ではなく、そのための体力づくりや健康管理も欠かせないことは言うまでもないが、好きだからこそ苦しい事にも耐えられる、というのは真実だろう。

 これは推測に過ぎないが、「もしサッカーを本当に愛していなかったら」と書き込んだユーザーの心のうちには、「好きなことをやるため」なのか、「お金を稼ぐため」なのかという、中国サッカー界、さらにはありとあらゆる業界における「プロ意識」に対する疑問があったのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)