中国では日本が「中国を再び侵略するのではないか」、「軍事的野心を抱いているのではないか」などと、警戒を示す声は今なお根強く存在する。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では日本が「中国を再び侵略するのではないか」、「軍事的野心を抱いているのではないか」などと、警戒を示す声は今なお根強く存在する。

 中国メディアの東方頭条はこのほど、島国に住む日本人は危機意識の強い民族であり、中国人は日本の実力を軽視してはならないと主張する記事を掲載した。

 記事は、中国経済の発展に伴い、日本では拡大する中国経済を称えつつ、停滞する日本経済は「あまりに対照的」と卑下する報道が見られると伝える一方、こうした日本の自国を卑下する報道に騙されてはならないと主張した。

 さらに軍事面で見ても、日本の防衛力は「表面的」にも世界有数の水準であるとしたほか、有事の際には数多くの優れた民間企業が兵器の生産を拡大できるとしたほか、人工衛星などの打ち上げに用いられるロケット技術を見れば、日本の弾道ミサイル技術も相当な水準にあることが見て取れると主張。また、日本の技術力があれば、短期的に核兵器を製造することも問題ないとし、日本に対して警戒心を露わにした。

 また記事は、日本は自国の経済発展に対して卑下する傾向にあるとしながらも、「日本経済はそれほど悪い状態ではなく、むしろ中国人の想像を超える実力を持つ」と主張。日本経済は中国に依存しているわけでもなく、失業率も犯罪発生率も低く、社会保障も整っていると指摘したほか、日本は世界中に莫大な資産を持ち、対外純資産残高は20年以上も世界一の水準であると論じた。

 そのほか、日本人の特性についても言及し、「日本人は他者に学ぶのが得意な民族だ」と指摘し、日本国内のみならず、中国国内でも広く認識されている「停滞が続く日本は衰退の一途を辿っている」という見方は間違っており、中国人は日本に対する警戒を解いてはならないと主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)