恋の五月病になってない?理想の恋愛を追い求めるデメリット・4つ
春のぬくもりもだんだんと力強くなり、過ごしやすい季節になってくる5月。確かに気候的にはさわやかなんだけど、社会を生きる私たちにとっては心地いいことばっかりじゃないよね。
五月病っていう言葉もあるとおり、気が張っていた4月頃には感じなかった見えない疲れがどっと押し寄せてくる。希望を胸に抱いて飛び込んだ新生活、いざ始めてみると理想とはかけ離れていることばかり。想像していた理想の自分、理想の出会い、理想の恋愛は一体どこへ行ったのかなあ……
■1.重み
優しくて、仕事ができて、お金持ちでもちろんイケメン。そんな素敵な男子が浮気もせず自分のことだけを一途に愛してくれるような恋愛だったらかなり理想的だよね。
だけど、その理想が本当に現実になったらどうなるだろう。嬉しいに決まってる、と思うかもしれないけど、実は深刻な悩みもついてきちゃうんだ。
それは、そんな理想の彼氏とつり合うくらいに理想的な彼女にならなきゃならないっていう重圧。素敵すぎる彼と比べて自分自身が見劣りして情けなくなっちゃうんだね。
■2.疑い
別に自分が理想的じゃなくても彼氏が理想的ならそれでいいっていう人はいるかもしれないよね。
ただ、そういった場合でも幸せとは限らないんだ。どんなに健康的なボディビルダーでもたまにはカゼをひいたりすることがあるように、理想的な恋愛でもときどきトラブルが起こったりする。
そのときに「もしかしたら間違った選択をしちゃったかも」っていう疑念がわいてくるんだ。ささいなケンカ、ちょっとした行き違い程度のことでも、「理想の男子は他にいて、その彼となら本当に理想的な恋愛になったんじゃないか」って疑い始めてしまうんだね。
■3.緊張
スタートさせたときは理想的な恋愛だったとしても、その理想的な状態をずっと続けていくのは簡単なことではない。何もせずほっといたら理想的な恋愛じゃなくなっちゃうから、なんとかして理想的な状態をキープしようとするんだけど、そうすると二人の関係はお互いを認め合うものじゃなくなってくるんだ。
相手を見る目が、自分の理想と合ってるかどうかチェックするような厳しいものになって、見られる側も見る側もどちらもリラックスできない緊張した関係になっちゃうの。
そんな中で彼が理想と違うことをすれば彼女のほうは不満を感じてしまうし、その不満は自分でも気づかないうちに言葉や態度ににじみ出ちゃうから彼にストレスを与えることにもなるよ。
■4.不安
理想どおりにいってれば「愛されている」と感じ、理想どおりじゃなくなったら「もう愛されなくなった」と不安に感じてしまうから、本当の幸せがわからないままになっちゃうよ。
たとえばサプライズで高価なアクセサリーをプレゼントしてくれるのが理想的だと思ってるとしても、お茶を一杯いれてくれるみたいな日常の中にあるささやかな幸せも愛されている根拠にできたらいいね。
大きな理想にばかり注目していると日々のささいなやりとりなんか意味がないように思えるけど、一途に愛し愛される恋人同士だからこそ二人のささいなかかわりを大事に積み重ねて安心できる関係を作っていこう。
■羽林由鶴からのメッセージ
理想の恋愛ができてないから困ってるのに〜!って思ってる人にとっては、理想の恋愛が成就したことで発生するデメリットなんか全くの想定外だったかもしれないね。理想の恋愛が光り輝いて見えるのは、その理想がまだ現実のものになってないから。
いざ理想の男子と恋愛してみると意外と思ったほどじゃなかったりするんだ。理想が何かなんて、試してみないとわからないってことだね。理想の男子を探すより、理想の関係を作っていこう。
もともと思ってた理想の彼じゃなかったとしても、理想の関係の二人ならお互いが幸せを感じることのできる理想的な恋愛をすることができるよ。(羽林由鶴/ライター)
(ハウコレ編集部)(長谷川万射/モデル)(柳内良仁/カメラマン)