素材の味を生かす、引き出すことを旨とする日本料理は、多くの中国人からも関心を持たれ、愛されている。しかし、中には中国人にとってにわかには受け入れられないような、日本の「食べ方」に関する習慣もあるようだ。中国メディア・捜狐が9日に掲載した「面白いと思う日本の習慣」記事のなかで、その習慣が紹介されている。(イメージ写真提供:123RF)

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 素材の味を生かす、引き出すことを旨とする日本料理は、多くの中国人からも関心を持たれ、愛されている。しかし、中には中国人にとってにわかには受け入れられないような、日本の「食べ方」に関する習慣もあるようだ。中国メディア・捜狐が9日に掲載した「面白いと思う日本の習慣」記事のなかで、その習慣が紹介されている。

 記事は、日本の伝統的な食文化について「食べ物の加工技術は最小限に留め、できる限り自然に近い状態で食べる」ことこそが料理である、と認識されていると説明。その最たる例として、刺身を紹介した。また、もう1つの例として中国ではまず食べる習慣がないとされる「卵かけごはん」を挙げ、「お米に卵液を直接かけ、適量の醤油を加えることで、調味加工を省くのみならず、鶏卵が本来持っている新鮮さや美味しさを最も効果的に保つのである」と解説している。

 ここまでは何の変哲もない、日本の食習慣が持つ魅力についての説明だ。しかし記事は続いて、「食べる、という点についてもう1つ、中国人観光客を信服させるさせることがとても難しいことがある」として、日本人のある習慣を紹介している。それは「スイカやトマトを食べる時に、塩をかけること」だ。この習慣に対して、「塩のしょっぱさで、スイカの甘さを引き立たせるためだというのだが、本当に信じがたいことだ」と評した。

 スイカやトマトに塩をかけるのは、塩気を加えたいからではなく、あくまで「隠し味」的なもの。立派な「素材の味を引き出すための最小限の加工技術」と言えるのだが、「甘いものに塩は変」という先入観からなのか、受け入れられないようである。「あんこ」にも甘みを引き立たせるためにほんの少し塩が含まれていることについてどのような反応を示すのか、ちょっと興味がある。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)