これがリアルな“地獄の職場”!ブラック企業「3ない現場」の実態とは⁉

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希望に燃えて入社した会社は “ないない尽くし”のブラック企業だった?

既婚女性100人に、これまでの勤務先の“ブラック”経験を聞いてみたところ、労基もビックリな企業の実態が続々…。

「残業代なし」「休憩なし」「有給なし」の、トップ3現場について報告してもらいました。
残業代がつきません
今回寄せられた回答の中でもっとも多かったのが、「残業がつかなかった」ことに対する憤りでした…。

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・「残業は当たり前の職場なのに、『残業した』と報告すらしてはいけない雰囲気が出ていたため、貰えることは一切なかった」

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・「毎日残業しているのに、残業代はゼロ。だから、どれだけ残業しても毎月給料が同じです」

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・「時間外手当がつかないうえ、出勤簿に嘘の出勤と退勤の時間を書かされた」

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・「大学時代のアルバイト先の飲食店は、シフト外での残業がほぼ毎回30分から1時間ほどあったのですが、給与明細にはシフトの時間給のみしか書かれておらず、やんわりとそれを指摘するとシフトを半分以上減らされた」

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・「『未経験で雇っているから』と言って、夜18時に強制的にタイムカードを押されたことがあります。しかもその後、『修行の時間なので、給料は発生しません』と言われました」

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・「病院の医療事務をしていましたが、サービス残業は毎日当たり前で、21時くらいまで帰してもらえませんでした」

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労働基準法では、「原則1日8時間以上、週40時間を超えた労働時間を残業とカウント」とされています。周囲が黙っているから…、自分だけ申請しづらい雰囲気…などの理由で黙っていると、2年で時効がきて請求できなくなってしまいますよ。
休憩がとれません
勤務時間中にトイレにも行けない地獄の職場が続々。「人は機械じゃないんだ!」と、そんな当たり前のことすら守ってもらえない職場って、いったいなんなんでしょうか?

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・「パート先に休憩がありませんでした。正しくは、フルタイムで働く人は1時間あるのですが、パートは何時間勤務しても残業しても『人が抜けるとお店がまわらない』という理由で、フルタイムの人の休憩が優先でした。7〜8時間ぶっ通しで休憩なしはさすがにツラい…」

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・「カラオケ店で働いていたとき、“10時間休憩なし”でシフトを入れられたことがあります。そのときに店長が言ったのが『1時間早く出勤して、休憩してからタイムカード押してね』と。仕事する前に休憩なんて聞いたことありませんし、ブラックすぎてすぐに辞めました」

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・「雑貨屋さんで働いていたのですが、基本がひとり勤務だったので、労働勤務法で定められているはずの昼休憩もなし。しかも『トイレも控えてほしい』と言われました」

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・「旅館に入社直後、会社概要に載っている7時間勤務の三交代から10時間勤務に変更されました。休憩時間はなく、隠れて5分でご飯を食べたり、水分補給もままならなかった。 深夜まで宴会で働き、朝会場で接客して見送りをしていたら、お客さんに『いつ寝てるの?』と言われるほどでした」

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飲まず食わずなら、トイレもいかなくていいと思ってる?! そんなアホな話しはありませんからっ!!!
お休みがとれません
正社員はもちろん、パートやアルバイトにも労働時間によっては取得資格がある有給休暇。でも、やっぱり守らない職場はあるようです。

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・「入社日に『うちは有給とかないから』と言われてビックリ。『まさかね』と思ったけど、本当だった」

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・「有給をとっている人がそもそもおらず、『夜勤+2時間残業の翌日に2時間早出』もざらで、家に帰って寝て起きてすぐ仕事という状況でした」

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・「某ファーストフードでは、バイトの人員が確保できない場合に店長(正社員)が連続でシフトに入っていました。閉店後の清掃をして店で仮眠、翌日は朝から勤務、そしてその日も閉店後の清掃というパターンが月に何回もあり、バイトの私は『店長が過労死しちゃうんじゃないか』と心配になりました。『正社員にならないか?』と誘われましたが、もちろん絶対なるものか!と思った」

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・「テレアポをしていたとき。フルタイムで働いていたのに有給がなく、それどころか雇用保険も社保もなかった。ブラックだなと思いました」

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「心身の疲労を回復し、ゆとりある生活を保障する」ために付与されるのが、年次有給休暇。取れないどころか過労死を招くような労働状況であれば、勇気をもって、しかるべき場所への相談することが必要かもしれません。

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文/和田玲子

※既婚女性100人を対象に暮らしニスタ編集部が行ったアンケート調査より

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