昨年12月に公開され、国内だけでも興行収入115億円、観客動員数736万人突破という一大ブームを巻き起こした映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。その熱がいまださめやらぬ中、同作品のMovieNEX(ブルーレイ+DVD+ダウンロードコンテンツなどのセット)が、5月4日の“スター・ウォーズの日”に発売された。



作品中の名ゼリフ「May the force be with you(フォースと共にあらんことを)」のMay=5月、the force=4日(4th)という解釈で、今や公式に認定されているこのスター・ウォーズの日には、各地でさまざまな関連イベントが開催された。
なかでも東京・渋谷では「スター・ウォーズ新聞」号外が配布されたほか、渋谷PARCO公園通り広場でこの日限定の巨大TSUMTSUMバルーン(写真上)が展示され、さらに屈強な兵士であるストーム・トルーパーたち(写真)がLOFTやTSUTAYA、TOWER RECORDSといったショップに出没するなど、本気のお祭り騒ぎに!



このうち、PARCO劇場で行われた「“MAY THE 4TH”STAR WARS DAYスペシャルイベント」に潜入してきた。
数少ない当選者のみが体験できたこのイベント、会場内では一体どんなことが行われていたのだろうか? 



この日開場と同時に入ってきたのは、大半が気合いの入ったコスプレ姿のスター・ウォーズファンたち。ストーム・トルーパーやヨーダといった定番キャラはもちろん、『〜フォースの覚醒』に登場する人気キャラクター、カイロ・レンやドロイドのBB-8のマスクをかぶった人もいたりと、開演前から熱気で溢れかえる会場。



そして開演時刻が過ぎてステージの幕が開くと、そこにいたのは実力派アカペラ・ボーカルグループのINSPi(写真下)。この日のために結成された金管バンド&コーラス隊を従え、『スター・ウォーズ』でおなじみのメロディを美しく壮大に歌い上げて、大きな拍手を浴びていた。



さらにゲストとして登場したのは、デーブ・スぺクター、鈴木杏、はんにゃの金田哲&川島章良。実はそれぞれスター・ウォーズの大ファンという3組が、スター・ウォーズとの出会いや印象に残っているエピソードなどについてトークを繰り広げた。「まあ、出会いは映画館の入り口なんですけどぉ〜」「一番好きなシーンは宇宙人が自転車に乗って行くところ(※『E.T.』の名シーン)ですね」などとボケを連発するデーブに全員苦笑い。



このトーク中にさらなるスペシャルゲストが!?というふれこみで登場したのが、『〜フォースの覚醒』に登場するファースト・オーダーのストーム・トルーパーたち。続いてR2-D2、今作で活躍するBB-8というキュートなドロイドたちが姿を現すと、会場の興奮度がMAXに! 映画そのままに回転しながらユーモラスに動くBB-8を、芸能人ゲストたちも「どうなってるんだろう?」としゃがんでのぞきこむなど大はしゃぎ。ぽっちゃり気味のはんにゃ川島とBB-8が並ぶと「ちょっとフォルムが似てるんですよ」(金田)というコメントに、会場からも笑いが起きていた。



そしてクライマックスにスクリーンで上映されたのは、ハン・ソロ役のハリソン・フォードから、日本のファンへ向けたメッセージ映像。MovieNEXの見どころなどを語りつつ「今日は5月4日ですね。フォースと共にあらんことを」という言葉に、観客も感無量の様子だった。



終演後の囲み取材で、鈴木は「子供の頃はスター・ウォーズに出てくるキャラクターや乗り物だったりのビジュアルに魅かれていたんですけど、大人になって改めて観直してみるとセリフや出てくる言葉、特にヨーダは――マスターですから私は『ヨーダ先生』って呼んでるんですけど(笑)――彼の言葉だったりに、人が忘れてしまいがちな大切なことが詰まってるなって思うんです」と、このシリーズが長く愛されてきた理由を考察。
川島は「自分は最初に親と観て、今では姪っ子や甥っ子もハマってるんです。三世代で見れるのがこのシリーズのいいところ」とその魅力を語り、先ごろ初期の腎臓がんを克服したことにも触れたが「フォースの力で治りました!」という芸人らしい例えで、取材陣を笑わせていた。
金田は「僕は“カナキン・スカイウォーカー”って名乗ってスター・ウォーズ好きな人たちと集まったり、コスプレ用の衣装なんかも本物そっくりなクオリティのものを、いま海外のメーカーに発注してるところなんですよ」などと熱く語っていた。
金田が喋っている最中も構わずだじゃれで場を盛り上げていたデーブには、金田が思わず「フォースの乱れがすごいですね(笑)」とツッコミをいれていたが、「いいトシですけど、スター・ウォーズのあの音楽を聴くたびに鳥肌が立つんですよ、不思議ですよね。(スター・ウォーズに興奮する何かが)DNAに刻まれてるんでしょうね」とデーブが言うと、登壇者全員がうなずいていた。


同じくPARCO劇場内では続けてスマートフォンアプリ『LINE:ディズニー ツムツム』のイベントが行われるなど、スター・ウォーズ尽くしだったこの日。公園通りにはライトセーバーを持った子供たちの姿なども見られ、まるでパレードのようなにぎやかさだった。
『〜フォースの覚醒』MovieNEXも発売されたばかりとあって、まだまだスター・ウォーズ・フィーバーは続きそうだ。
(古知屋ジュン)