「ドラマのような恋愛」という言葉があるけども、そんな恋愛をした経験はありますか? 私は……あったと思います。
その思い出は頭のなかにあるのだけど、せっかく「ドラマのような」なのだから形にしてみたいですねぇ。いかにも、ドラマや映画のように残せないだろうか……。

結婚までの流れを、プロが一流の技術で台本化


見つけてしまいました、打って付けのサービスを。台本印刷などを業務とする「三交社」(東京都新宿区)が手掛けているのは、『ウェディング台本』なるサービス。


内容は、その名の通り。新郎新婦のなれそめを、テレビドラマの台本と同じ書式で描いてくれるそうです。
「当社は台本の制作プロダクションとして、一流の脚本家が生み出すコンテンツを大勢の方が手にする"本"としてカタチにする技術を育んで参りました。ある日、ふとテレビでウェディングのコーナーを見た時に"台本制作の技術を何か別のカタチで活かせないだろうか?"と思い付き、『ウェディング台本』は生まれました」(担当者)

以下が、『ウェディング台本』が出来上がるまでの工程です。
●「Happyアンケート」記入
「『ウェディング台本』を作る大事な資料になります」(担当者)

●デザインレイアウト編集
表紙、トビラ等のデザインをテンプレートの中から選択する。

●文章作成
「ライターが台本の文章を作ります」(担当者)

●文章チェック
「セリフ回し、内容のチェックをしていただいます」(担当者)

●修正など
「主役の二人にインタビューをする場合もあります」(担当者)

●文章完成。印刷



●受け渡し
「ご注文からお渡しまで約2カ月間いただいております。お急ぎの場合はご相談ください」(担当者)

アンケートを参考に、二人の思い出がドラマみたいな台詞の応酬に昇華!


この『ウェディング台本』、今回は実際に取り寄せてみました。それだけではなく、台本の叩き台になる「Happyアンケート」も参考資料として提供していただいています。



●「Happyアンケート」
まず、彼(新郎)と彼女(新婦)のデータを記入します。名前、出身地、誕生日、血液型以外にも、「彼(彼女)からの呼び名」、32の選択肢から選ぶ「性格」、「方言」といった項目もありました。


もちろん、二人の間で大事な「記念日」について記入する欄もあるみたいです。

さぁ、ここからが肝心。二人の間で起こった出来事を記入する欄の登場です。「出会い」「告白or恋人になるまで」「思い出のエピソード」「プロポーズ」「両親への挨拶」を、存分に書いていただきましょう!


最後に、「ふたりの思い出年表」を記入して終了です。



これらの設問を経て、出来上がった台本はこちら。



「あの、俺と結婚してください(笑)」「もうー! 順番も場所も全部最悪ッ! 乙女心、全然ッわかってないー!」という、ドラマのようなやりとりがしっかり台本に起こされていましたよ!

大胆になって話を盛る新郎新婦も出現


この『ウェディング台本』の主な活用方法は、結婚式や披露宴の引き出物。というのも、結婚する二人の出会いから結婚を迎えるまでの様々なエピソードには、式に出席している家族や友人らがキャストの一員として登場しているのだから。
「脚本部分は約30ページ、顔写真も入ったプロフィール、席次表、料理メニューなどを含めると約40ページ前後になります。ページ数はお客様の希望によって増減可能です」(担当者)

というわけで、引き出物として受け取った人たちからの反響も様々。「面白くて個性的!」「自分が本の中に登場していて驚いた(笑)。恥ずかしいような、でも嬉しかった!」「オリジナリティ溢れていて良い」と言った声が上がっているようです。
また、送り手の新郎新婦側からは「プライベートな内容が恥ずかしかったけど、楽しかった」「徐々に慣れてきて、最終的には大胆になって話を少し盛っていた(笑)」といった感想が同社には寄せられています。

そんな『ウェディング台本』の料金は、脚本作成代が30,000円(税抜)、デザインレイアウト編集代が28,000円(税抜)、印刷代が一冊1,000円(税抜)。
「『ウェディング台本』を活用されているのは、20歳代後半〜30歳代前半のカップルが多いです。現代の平均結婚年齢かと思います。主に20歳代のカップルをターゲットにしておりますが、基本的には結婚するカップルの方全てがターゲットになっておりますので、年齢・性別はこだわっておりません」(担当者)

台本印刷最大手の同社がテレビドラマや映画、舞台、アニメ等で使用する本物の台本と同じサイズ、同じ仕様で制作してくれる『ウェディング台本』。
本人たちにとっても良い思い出になるだろうし、受け取った側としても興味深い一冊になると思います。他人の恋バナは、楽しいですからね……!
(寺西ジャジューカ)