4月25日、最終候補4作品に絞られていた2020年東京五輪エンブレムが決定した。委員会による審査の結果、選ばれたのは野老朝雄(ところあさお)氏がデザインしたA案「組市松紋」だ。

エキサイトニュース編集部のTwitterアカウントは同日、A案決定についてどう思うかアンケートを実施。453票の回答が得られ、「A案でよかった」としている人は37%だった。「他の案(B、C、D)がよかった」53%と「佐野研二郎氏のエンブレムのほうがよかった」10%を合わせて、6割以上の人が納得していないようだ。


ちなみに、最終候補4作品が発表された際に実施したTwitterアンケートでは、計1,293票のうち、A案への票は20%で3位だった。1位はD案で44%、2位はB案で26%だった。

以下は、東京五輪公式サイトで公開されている意見募集結果の総評の引用。それぞれの案に国民から寄せられた意見だ。

A. 組市松紋(くみいちまつもん)




ご意見の傾向としては、「日本らしさを感じる」「伝統を感じる」というポジティブなご意見と、「地味だと感じる」「躍動感を感じない」といったネガティブなご意見があった。
特に、「藍色一色」「市松模様」のデザインについて、「シンプルでよい」「日本の『粋』を感じる」「クールな印象」「和の伝統的を感じる」といったポジティブなご意見が多くある一方で、「華やかさに欠ける」「色使いが地味だ」「1色で暗い」「躍動感がない」というネガティブなご意見もみられた。

B. つなぐ輪、広がる和(つなぐわ、ひろがるわ)




ご意見の傾向としては、「躍動感を感じる」「一体感を感じる」「輪の広がり」や「平和を感じる」といったポジティブなご意見が多数を占める結果となった。
特に、「輪」や「人」のモチーフ、カラフルな色使いが、「選手の躍動感を感じるフォルム」「輪から一体感を連想する」「色合いが力強い」や、「色彩が鮮やか・明るい」「平和な印象」「世界とつながるイメージ」などのご意見が多かった。
一方で、「東京らしさ・日本らしさが感じられない」という意見や、「無難」「ありきたり」というネガティブな意見も見受けられた。

C. 超える人(こえるひと)




ご意見の傾向としては、「躍動感・力強さを感じる」「風神・雷神のモチーフが良い」「日本らしさを感じる」などのポジティブなご意見が多数を占めていた。
特に、「風神・雷神」のモチーフが「躍動感がありスポーツの祭典らしい」「選手のゴールテープを切る姿に見えてよい」というようなポジティブなご意見が大半以上を占めていた。
一方で、「モチーフは日本らしいが、デザインから日本らしさを感じない」「言われないと風神・雷神だとわからない」「人を模したロゴは既視感がある」といったご意見も少なからず見受けられた。

D. 晴れやかな顔、花咲く(はれやかなかお、はなさく)




ご意見の傾向としては、「日本らしさを感じる」「花咲くモチーフが良い」「明るいイメージがある」などポジティブなご意見が大多数を占める結果となった。
特に、「朝顔」のモチーフが「花火」や「開花」を連想させ「明るく」「前向き」「日本らしさ」という印象を受けたというご意見が多数であった。
一方で、朝顔のモチーフであることによって、「力強さに欠ける」「スポーツらしくない」「すぐに散ってしまいそう」などのネガティブなご意見も見受けられた。