ギリシャ神話に「メドゥーサ」なる怪物がいましたが、考えるだけで恐ろしい。だって、髪の毛の1本1本が蛇になってるんですよ!?

話は変わりますが、先日こんな物を見つけてしまいました。クリエイティブラボ「PARTY」が開発した『Song Wig』を見てください。


あらぁ、ツインテールのかわいいカツラ。でも髪の毛をよく見ると、常軌を逸しているのがわかります。


これ、髪の毛1本1本がすべてイヤホンになってるんですよ!

なんという発想をしているのか。こんなカツラを開発しようと思ったきっかけについて、伺ってみました。
「『コードがたくさんあると髪の毛みたいだ』という見た目の発想から始まりました。音楽をデータとしてシェアすることが当たり前になった今、デジタルではなくリアルに音楽を共有するとしたらどうなるのか? どうしたら楽しくなるか? を表現すべく開発した作品です」(担当者)

計250本の髪の毛全部がイヤホン


ところでコレ、どんなシチュエーションで使うといいと思います? 通常のカツラと同様に街中でかぶるべきなのか、どうなのか……。
「パーティーグッズとして、人が集まっているなか音楽をいつもと違う方法で聴いてみたり、カツラなのでファッションアイテムとして取り入れてみたり、様々な形で楽しんでもらえたら嬉しいです」(担当者)

でもこのカツラ、約1kgあるそうです。計250本の髪の毛全部がイヤホンなんだから、その重さは致し方なし。ただ、普段使いとしてその重量は大丈夫なのかしら?
「あくまで実際に使用して人々と音楽をシェアする前提で制作されているので、かぶることのできる重さに調整してあります。また、かぶってもバランスが比較的とりやすい形なので、不便さは感じません」(担当者)
事実、アメリカ・オースティンで開催された「SXSW Trade Show」に展示した際は、多数の来場者がSong Wigを試着し、楽しげにセルフィーを撮っていたとのこと。




ポップ用、レゲエ用、クラシック用と、3種の髪型を用意


『Song Wig』は今までにいくつかのショーで披露されており、多くの反響が寄せられています。
「ニューヨークでも東京でもオースティンでも、口で説明せずともすぐに理解して面白がってもらえたのが印象的でした。特にSXSWでは高度なテクノロジーを駆使したものが多いなか、逆にシンプルな技術だけど見た目のインパクトとエンタメ性がある作品として目を留めてくださる方が多いようでした。音楽が実際に毛先から流れてくることに驚いている方もたくさんいらっしゃいました」(担当者)



「あと、皆さん一度はかぶってみたくなるようで、数多くの方々に試着をしてもらうことができました。見た瞬間は『!?』とフリーズし、とりあえずかぶって、『で、これは?』と理解してウケてくれる……という流れが多かったです(笑)」(担当者)



そんなこの『Song Wig』は、完全受注生産の商品。実は、3種の髪型がラインナップされています。
●POP STAR


●REGGAE GURU


●CLASSICAL MAESTRO


「気分に合わせた髪型を用意したいと考え、ポップな気分の時には『POP STAR』、レゲエでノリノリの時は『REGGAE GURU』、クラシック音楽でしっとりとした気分の時は『CLASSICAL MAESTRO』と、音楽と親和性の高い髪型をデザインしています」(担当者)

レディ・ガガにかぶってもらいたい!


3種の髪型のうちツインテールタイプを「POP STAR」と呼ぶそうですが、その名の通りポップスターに活用してもらうのもいいかもしれないです。
「アーティストやミュージシャンとコラボレーションし、新曲をファンと親密な距離で発表する……という形で使ってもらえたら面白そうだと期待しています。レディ・ガガ、ビョーク、ケイティ・ペリー、マイリー・サイラス、グライムス、きゃりーぱみゅぱみゅなど、ファッションにこだわりのあるアーティストにSong Wigをかぶってもらえたら最高だなって!」(担当者)

ミュージシャンが新曲を発表する時にこれをかぶり、ファンに髪の毛を1本ずつ渡して聴かせてあげる……という、ひと味違ったプロモーションにもオススメです。しかし、想像するとその光景は異様だな。まさに、ファッションモンスターだ!
(寺西ジャジューカ)