交際中の男女がTwitterでラブラブな日常を公開する「カップル共同アカウント」の末路が悲惨と注目が集まっている。幸せな交際関係が終了して放置されたアカウントが、ネット上には無数に転がっているのだ。
つい先日もネット有名人の「歌い手」が、交際中の女性と共同アカウントを開設したばかりだが、早くも先行きを心配する声が少なくない。



カップル共同アカウントの特徴


カップル共同アカウントは中高生など若い世代がつくる傾向にあり、主にデート中の様子など仲睦まじい写真や動画が投稿されている。ほかにも以下のような特徴がある。

・いつから付き合い始めたのかをプロフィールに記入
・プロフィール写真はラブラブな2人の写真
・「今日で◯カ月」など細かい間隔で記念日を祝う
・カップル共同アカウント同士でフォローしあい、交流している

わざわざ共同のアカウントを作る理由は何なのか。「CNET Japan」の記事によると「多くの人に見てもらい、承認欲求を満足させたい気持ちが大きい」そうだ。「kakeru」の高校生カップルへのインタビュー記事では、「自分個人のタイムラインにいちゃいちゃしている動画を出さなくていい」ためとしている。

アカウント名を「別れました」にして残っている場合も


だが、交際が終焉を迎えてしまったアカウントは悲惨だ。「別れました」というアカウント名に変更して、アイコン画像は真っ黒なものに差し替える。プロフィールには「別れたのでフォロー外してください」と書かれたものもあった。ラブラブな写真やツイートも削除するのが通例だが、中にはそのまま残しているアカウントもある。興味深い例をいくつかピックアップしてみよう。

・「ずっとダイスキ」というつぶやきの3日後に「別れました」と投稿
・ラーメンの好みで「初めて意見あった!」と喜びのツイートをしてから1週間もたたずに別れることになり「最後に幸せでしたって聞けてよかったです」
・「一応きょうで3カ月のはずだったのに」とツイートした翌日に「一回別れると◯◯くんの大事さとかがわかる」と未練がうかがえる言葉を残す
・高校合格後に話し合って別れることになり「since ◯◯(付き合い始めた日付)〜end ◯◯(別れた日付)」と記している
・七夕には「◯◯と幸せな将来が築けますように」と短冊を模したツイートをしていてたが、だんだんと「つらい」といったツイートが多くなり、嘘を吐かれたことをうかがわせるツイートを最後に更新がない

多くのカップルアカウントに共通しているのが、「付き合って○カ月」だけでなく「付き合って◯◯日」と、細かく記念日を祝うツイートも残っていたことだ。幸せなカップルであることを周囲にアピールしたかったのだろうか。その割に、「◯◯日記念!→別れました」の流れが急すぎる。

別れたあともアカウントを消さない理由ははっきりしないが、TwitterのアカウントはPCからでしか削除できないため、スマホやフィーチャーフォンしか持っていない中高生が消せずに残しているのかもしれない。
(上原しげお)