富士山の麓に突如現れた白い物体の正体は?

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先日、富士五湖へ富士山を見に行ったところ、河口湖に向かう途中で、不思議な"物体"に遭遇しました。



真っ白で丸くて、これは一体何?



河口湖手前で現れる白く丸い「物体」は、実は甲州名物の麺料理"ほうとう"の専門店「ほうとう不動」の東恋路店の建物でした。こちらにはっきりとお店の名前が。



見た目はまさに現代建築……。この建物の周りには目立つ建物が殆ど無いので、とても存在感があるのです。まるで雪のかまくらのような形の建物ですが、どのようなコンセプトで作られたのでしょうか。

富士山の雲をイメージした現代建築


公式サイトを見てみますと(以下引用)

ほうとう不動の新しい店鋪は、富士山にかかる雲が、ふわりと降りてきたようなちょっと見たことのない建物です。受け継がれてきたほうとうを、この先へ、つないでいきたい。新しい不動のお店で心よりお待ちしております。


この建物は富士山にかかる"雲"をイメージしたものだとか。なるほど、確かに雲っぽく見えますね。まさに富士山の麓に現れたアートといった装いです。この店舗は建築家の保坂猛氏によって設計され、世界の多数の建築賞を受賞したそう。

建物の正面には、「ほうとう不動」のロゴマークののれんが。



せっかくなので、中に入って名物のほうとうを味わってみたいと思います。
中に入ると…とっても広い空間が広がっています。サイトによると300席あるとか。また、屋根の形状のせいか、音が共鳴するのが印象的です。



メインメニューは「ほうとう」1種だけ!



「ほうとう不動」のメニューは、ほうとう1種と、その他のサイドメニューと飲み物のみという潔さ。ほうとうの味に自信があるのでしょう。



テーブルにはオリジナルの薬味(七味唐辛子)が富士山の形をした入れ物に入って置かれています。この入れ物はお土産としてお店で販売をしていました。




今回、筆者は不動ほうとうと、そしてこちらもご自慢という馬刺しを注文。
ほうとうは仕上がりまでに時間がかかるので、待っている間に馬刺しを。まだ少し凍っている馬刺しに、すりおろしにんにくとしょうが、そしてネギを載せていただきます。



久しぶりに食べましたが、あっさりしておいしい!薬味が見事に馬刺しのクセを消してくれます。

しばらくすると、あつあつの鍋に入ったほうとうが運ばれてきました。スタッフの方が木の蓋を開けてくれると、ぶわっと湯気が!ぐつぐつ煮立ってます。そして香ばしい味噌の香り。

こちらのほうとうは、白菜を中心に、カボチャや山菜などがたくさん入っていて、味噌はあっさり味。



そして麺はすこし縮れた中太の短めの麺です。これは自家製麺だそう。よくある平らな麺ではないので、コシがあり食べごたえがあります。縮れてるので、いい具合に味噌のスープに絡まります。



店内に入った時は寒く感じていたのですが、ほうとうを食べたらあっという間に体がぽかぽかに。こちらのほうとうはサーブされてすぐ食べるとやけどをするのでお気をつけ下さいね。

こちらでお食事すると、いつもと一味違う富士山観光が楽しめると思います。天気が良ければ、お店からも大きな富士山が見えるようですよ!

ほうとう不動 東恋路店
営業時間:午前11時 〜 午後8時
客席数:300席
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津東恋路2458
tel:0555-72-8511

(荒巻香織)