最近はめっきりご無沙汰ですが、誰かと手を握るとその人の"熱"を感じることができます。体温というか、ぬくもりというか。意外と、バッチリ伝わってくるんですよね。

あの温かみを何かに有効活用できないだろうか? ……というわけで、こんなツールが開発されています。コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドが発売する『スプレッドザット バターナイフ』(税抜3,000円)は、なんと"熱伝導"を活用しているとのこと。


このナイフは、素材には銅合金(チタンコーティング)を採用。結果、握った手の熱が刃先に届き、冷たく固まったバターを溶かしてカットする……という考え方のようです。
「本当にバターがストレスなく塗れると、ご好評いただいております」(担当者)

バターが勝手に道を開けてくれる


たしかに、バターの扱いには手こずってきたかもしれない。……というわけで、実際にこのナイフを取り寄せてみました!


そして、冷蔵庫で3日冷やしたバターを用意。じゃあ、カットしましょうか。ところでコレ、手に持ってから数秒くらい待った方がいいのかしら。刃先に熱が伝わるまで、いくらかの時間を要する?
「バターナイフを握っていただいた瞬間から体温が伝わります」(担当者)
そうですか! ならば、遠慮無しだ。

では、いきなりいきますよ? ナイフ、入刀!



わかりますかね? ナイフと接触すると、自然とバターが裂けていくんです。「切る」という感覚じゃないかもしれない。ニュルニュルっとバターの内部に入り込んでいく感覚。モーゼの十戒よろしく、道が勝手に開かれていくんです。ナイフが自動的に前進していきます。

また、ナイフでチーズ表面をなぞると、チーズが波形でスライスされるし。


いやぁ〜、快適! 今まで、バター使用時に存在したストレスがナッシングに。ノンストレスとなりました!
「チーズやピーナッツバター等に使われる方もいらっしゃいます。また、氷も切れてしまいます」(担当者)



熱伝導でアイスクリームを簡単にすくうスクープも使ってみた


実はもう一つ、新ツールがあるらしい。冷凍庫で冷やしてあるアイス、食べにくいじゃないですか? これも、熱伝導ですくい取ってしまいたい。『スクープザット アイスクリームスクープ』(税込3,000円)なるアイテムも、新たに発売されたようです。


アイスクリームブランド「BEN&JERRY'S」の社長も使い、絶賛したというこのスクープ。これも、取り寄せてみました!

そして、記者の大好物・ハーゲンダッツを用意。おいしいけど、ちょっと食べづらいかもしれないアレです。では、行きますよ?



まず、スクープをアイスクリームに接触させます。すると、表面が次第に受け入れ態勢になっていく。なぜなら、溶けたから。そして、ふとスクープを離してみると驚きの状況が! あの硬さが評判のハーゲンダッツはどこへやら、接触した部分がこういう感じになってます。


程良い硬度になったアイスクリームは、まろやかで格別! すくいやすいし、食べやすい状態にもしてくれるスクープでした。

要するにですよ? チーズやアイスクリームに、我々のぬくもりが伝わって食べやすくなるわけです。
(寺西ジャジューカ)