「10分で12得点」の伝説 救世主の高校生FWラッシュフォードに恩師は「少年時代からメッシのようだった」

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マンチェスター・ユナイテッドのU-19イングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは、幼少のころから将来を嘱望されていたようだ。イギリス『BBC』が過去にラッシュフォードを指導した恩師のコメントを伝えた。

▽18歳のラッシュフォードは、ユナイテッドでのデビュー戦となった2月25日のヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ、ミッティラン戦で2ゴールを決める活躍を見せると、同28日のアーセナル戦でも2ゴール1アシストを記録。高校生ながらユナイテッドの救世主として脚光を浴びることになった。

▽『BBC』は、ラッシュフォードが5歳のときに所属していたフレッチャー・モス・レンジャーズのマーク・ゲイノルド監督のコメントを伝えた。FWダニー・ウェルベックやDFキャメロン・ボースウィック=ジャクソン、DFウェズ・ブラウンなども輩出しているというクラブの指揮官は、ラッシュフォードの才能が当時から際立っていたことを明かした。

「ある大会で彼を起用したときのことだ。彼は10分で12ゴールを決めた。その後は、少し退屈したような感じで、アシスト役に回っていたね。20-0で勝利したよ」

「彼は特別な何かを有していた。生まれながらフットボーラーとしての才能を持っている。何よりも、良い若者だ。偉そうになることもないし、完璧なフットボーラーとしての見本のようだよ」

▽フレッチャー・モス・レンジャーズで4年を過ごした後、ユナイテッドのユース入りを果たしたラッシュフォード。ゲイノルド監督は、超名門からの引き抜きにも驚きはなかったという。

マンチェスター・ユナイテッドからのアプローチに驚きはなかった。4年の間、彼と共に働くことができて嬉しかった。私の下でも良いプレーだったが、ユナイテッドでは、より良くなったね。ピッチ上では、手がつけられないほどになった。ミニサッカーのリオネル・メッシのようだったね」

▽ミッティラン戦で先発し、ゴールを決めたときには、涙が溢れたという。

マンチェスター・ユナイテッドの最前線で出場したときには、涙が出たよ。私は、そわそわしていた」

「ボールを持っても落ち着いているところを見たときは、彼が6歳だったころを思い出した。ネットを揺らしたときには号泣だよ。自分の子どもが生まれたときを除けば、私の人生で最も誇らしい瞬間だった」